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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第220話】
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子とキスをするのに慣れていくのかな、男って。
セシリアの背中に腕を回すと、そのままゆっくりと互いの唇を重ねていく。
唇が触れ合うと、小さく身震いしたセシリアをそのまま抱き締めると、彼女も首に回した腕に力を込め、より深く口付けを交わす。
何度も重ねる様な口付けを交わしていくと、不意にセシリアが唇を離し、真っ赤な表情のまま――。
「……ひると、さん。 もっと……深くお願いしますわ……。 ……ん……むっ……」
言ってから再度唇を押し付けるセシリア。
軽く口内が開き、そこに舌を入れるとびっくりしたのか一瞬目が開く。
そこで俺と目が合うと、トロンとした目のまま拙い舌の動きで必死に絡ませてくる。
ぴちゃぴちゃと、淫靡な音が材料室内に響き渡るとお互いの思考が完全に麻痺したのか俺もセシリアも、夢中になるぐらい何度も何度も舌を絡ませ、キスを続けた――と。
調理室からピピピッという音が耳に届く。
その音に反応し、俺は舌を絡ませたまま、調理室を見ると炊飯器が鳴っていた音だと気付き、そのまま唇を離す。
互いに呼吸を忘れるぐらい、キスを続けていたためか唇を離すと同時に呼吸を整え始める。
「ふぅ……ふぅ……。 わ、悪いセシリア……夢中になって……」
呼吸を整え、セシリアを見ながら言うと真っ赤な表情のまま――。
「ぃ、ぃぃぇ……。 ――わ、わたくしも夢中でしたので……。 うふふ、このまま……貴方に抱かれるのかしらって思うぐらいでした……」
胸に手を置き、柔らかな微笑みで返すセシリア。
「……俺も、夢中だったな。 ……てか、流石にえっちまでするのは……学園の特記事項に違反するから」
「……うふふ、わかってますわ。 ……ヒルトさん、ドキドキ……しましたか?」
「……当たり前だろ」
セシリアのその言葉に、また一気に胸が高鳴る。
……キスしたからドキドキしてるのか、それとも……。
――考えても答えは出ず、ふるふると頭を横に振ると俺は……。
「た、炊き上がった事だし、次はおにぎり作りだ。 いいな?」
「うふふ、わかりましたわ。 ……ヒルトさん、大好きですわよ♪」
「……〜〜〜〜っっ」
不意討ちにも似た告白に、俺も顔が真っ赤になり炊飯器の元へと向かう。
後ろからはクスクスと微笑するセシリアの笑い声が聞こえてきた……。
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