第二十四話
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「特にありませんよ。一度馨さんが来ましたけど、ソウ兄がカンピオーネになったいきさつとどんな神を殺したのか、権能はどんなものなのかの情報を渡して、連絡先を交換して終わりです」
「その資料には目を通させていただきました。意外と友好的なんですね。二年も隠していたのですから、そういったことを断ると思ったのですが・・・」
「まあ、そうですね。委員会のほうにはあまり友好的とはいえませんよ。今から言うことはまだ隠してることなので誰にも言わないで欲しいんですけど、あの資料にあった権能の数は事実とは違いますし」
切り札だから隠しておくつもりだとは言ってたけど、祐理先輩は護堂先輩とも仲がいいみたいだし気にしなくてもい、と思う。
「そうなのですか?あれだけの神から権能を簒奪するだけで止まらないとは・・・」
「資料では六柱・・・ゼウス、蚩尤、オーディン、ザババ、ダグザ、ウィツィロポチトリを殺したことになってますけど、実際には後一柱、プロメテウスからも簒奪してます。一応、ソウ兄の切り札ですね。それと、委員会からの接触についてなんですけど・・・」
多分、祐理先輩はこれが一番聞きたいんだと思う。そんな感じが、なぜかした。
「多分、これから先にはそんなにないと思います。むしろ、そんな余裕があれば護堂先輩のほうに力を回すはずですし」
「何故でしょうか?」
「簡単なことですよ。護堂先輩は何の後ろ盾もないカンピオーネですけど、ソウ兄は違いますから」
「なるほど・・・神代家に所属していますから・・・」
「自分達のところに引き込むのは難しいです。それに、男子高校生に効果の高い色仕掛けの類は、ソウ兄には通用しませんし」
「皆さん、綺麗な方ばかりですから、そうなるのですか?」
「ええ、そんじょそこらの女にはやりませんよ!」
そんなことは、アー姉にマー姉、立夏ちゃんが許すはずもない。
是が非でもこちらに引き込んでくれることだろう。
ソウ兄を上げてもいいと思えるような人が来るまでは、絶対にあげません。
「さて、お互いに世間話も終わったところで、本題に戻しましょうか」
「あ、すいません・・・関係ない話をこんなに長々と・・・」
「いいですよ。面白い祐理先輩も見れましたし」
祐理先輩の表情は一気に真剣なものになって、私に視線が向けられました。
流石、姫巫女ですね。
「実は、昨日ある魔道書を手に取ったときに天啓が降りてきたんです」
「流石は祐理先輩ですね。で、どんな内容だったんですか?」
これを聞くことで私にも天啓が降りてこれば、より細かく知ることが出来るかもしれない。
淡い期待を抱きながら、祐理先輩の話を聞きます。
「・・・降りてきた天啓は二つです。一つは、自分でもよく分かっていないので話をすることは
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