閑話ー聖槍と聖剣の英雄ー
66.双剣技
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
威力を誇り、この壁を破壊できる可能性があるある唯一のシステム外スキル......《剣技共有(スキルリンク)》
大気を劈くような爆破音が空気を震わす。一瞬、それが何の音なのか理解することができなかった。
だが、その正体は右手の片手剣の先から伝わる感触で理解ができた。片手剣が貫き砕いたあの感触......それとともに光のカケラが幾つも弾け飛び、目の前の壁が消滅する。
だが、それと同時に漆黒の片手剣の刃先が光となる。握られている片手剣がその姿を消滅させる。
「ま......まじか....よっ!」
言葉を遮るかのように技後硬直が俺の体を襲う。このスキルは発動後、後で二つの技後硬直が同時に襲う感覚で指一本動かすことができなくなる。
「シュウくん!」
「シュウ!」
リーファとシノンが俺の方に向かってくるのがわかるが体が動かせないため振り返ることもできない。
すると次の瞬間、あたりが一気に暗闇に包まれる。そしてまたもあの声が響く。
『ガイアを倒せしものたちよ......神を殺せし槍を手にせんとするものたちよ.......。その身を持って自らの愚かさを償うがよい!』
暗闇に一気に光が灯る。
それは、さっきまでいた部屋とが違う。だだっ広い空間。その奥地に見える祭壇。その頂上に突き刺さるのは、俺が求める槍、《ロンギヌスの槍》が刺さっている。
今だに技後硬直が解けない体をリーファとシノンが支える。
「シュウくん、無茶しすぎだよ!」
「そうよ。あんたはバカなの!」
怒る二人に支えられながら苦笑いを浮かべる。
その瞬間、轟音が空を切り裂く。
祭壇の前に落下してくる巨大な十字架。そこから空間を切り裂いたように現れたのは、人。正確に言えば、人型の巨人。真っ白な体に仮面を被っているような顔。手には、巨大な十字架を模した両手剣。
《Cross of The Judgment》ー十字架の裁きー
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ