閑話ー聖槍と聖剣の英雄ー
66.双剣技
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て突進。壁に激突するがやつのHPバーは、何も変化しない。
続けてキリトも突進。またもビクとも動かない。
「この壁、堅すぎるだろ」
「ビクともしねぇ」
この間にも徐々にHPは、減少していく。
(どうする......?)
このまま普通に戦ってもこいつを倒す前にこちらのHPが全て削り取られるだけだ。
確か、《ロンギヌスの槍》を見つけたパーティーはこの鉄壁の壁によってHPをかなり削り取られ、さらに魔法でMPまでもなくなった状態で最後のボスと戦ったせいで敗北をきした。
そして、こいつを倒したとしても問題が一つ残る。《ロンギヌスの槍》を見つけたパーティーは、普通なら負けなかっただろう。メデューサ、グリフォン、グランドの三体と戦った連戦で疲れたということがあるが、このパーティーが負けた理由は、他にある。
あの記事によればこのボスを倒した瞬間に強制転移によって回復する間もなく最終ボスが待つ部屋へと転送させられる。
(......あれを使うしかないな)
息を整える。
背負われる槍を左手に握りしめ、右手で片手剣を握りしめ、壁に視線を向ける。
「リーファ、アーチャー!回復魔法の準備!他のみんなは次の相手に備えとけ!」
俺の言葉に皆が驚いたような声を上げるがそんなことなど気にせず一旦、ボスとの距離をとる。
息を再び整える。
やつのHPバーを確認。ゲージは減っていない。
この異常なまでの防御を粉砕するには、大人数で一気に攻撃を仕掛けるのが通常的な方法だが、それでは前のパーティーと同じ結果となり最終ボスに負けることになる。
左手の黄金色の槍を強く握りしめ後方へと引く。さらに右手の漆黒の片手剣も強く握りしめ手首の捻りを加え、後方へと引く。先に引いた左手の槍がスキルの起動。地を蹴り、後方に引いた黄金色の槍をシステムアシストの力を加えて勢い良く前へと突き出す。
槍突撃技《ゲイボルグ》物理八割、聖一割、闇一割
槍が壁へとぶつかる寸前に右手の漆黒の片手剣が紅光を纏いながら前へと突き出す。
片手剣重二連技《トータル・インパクト》
《ゲイボルグ》を纏った槍が壁へと激突。それからコンマ数秒遅れで右手の紅光を纏った片手剣が壁へとぶつかる。その衝撃で発生した衝撃波で体が飛ばされそうになるのを足を杭のように地に打ち込み耐える。そしてぶつかった衝撃で少し弾かれた片手剣を次は、捻りを加え再び激突させる。
再び生まれる途轍もない衝撃波に体が吹き飛ばされそうになるがギリギリで持ちこたえる。
通常なら槍のソードスキルに拒まれて片手剣のソードスキルは発動すらせず、下手すれば二つのソードスキルが干渉を起こし相殺される可能性がある。だが、このスキルは相殺されるのではなくその威力を増幅させる。
俺が持つ中で最高の
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