暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアートオンライン 無邪気な暗殺者──Innocent Assassin──
SAO
〜絶望と悲哀の小夜曲〜
第一層攻略会議
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請を送る。周りのプレイヤーも次々とそれぞれ近くにいたプレイヤーとパーティーを組んでいる。

そんな時、レンがユウキの肩を叩いた。

「ん?」

ユウキが頭上にハテナマークを浮かべながらレンを見ると、レンが集会場の端の方を指差す。

ユウキが釣られてそちらを見ると、端の方にポツンと座っている赤いマントを目深に被ったプレイヤーが見えた。

それを見たユウキはにっこりと笑い、レンの頭をわしゃわしゃと撫でて、席を立つ。

「ねぇ、アナタもボク達のパーティーに入らない?」

「……………………」

明らかに警戒している、そのプレイヤーにユウキは慌てて言う。

「あっ、もちろん嫌だったら、今回だけでいいよ!」

「………………………わかった」

やっと喋ってくれた言葉は、ユウキの意表をつく女性の声だった。

そのことに軽く驚きつつ、ユウキはそのプレイヤーにパーティー申請を送った。

すぐに了承が返ってきたユウキの視界右上に、自分とレン、キリトのHPに加え、新たにHPゲージが追加された。

その新しく追加されたHPゲージのすぐ上には───

「ア…ス…ナ、へぇーアスナって言うんだ!よろしくね、アスナ!」

その声にアスナという名前らしい女性プレイヤーは、ビクッと身を震わせる。

「………どうして私の名前が分かったの?」

「あれ?パーティーを組むのは初めてなの?」

「…………………………」

沈黙を肯定と考えて、ユウキは続ける。

「パーティーを組んだら、視界のここらへんに──」

そこでユウキは自分の視界右上のあたりを指差して言った。

「───パーティーメンバーのHPゲージと名前が表示されるんだよ」

「………………三つあるけど」

「ああ、それは──」

「僕達だよー」

ユウキが言いかけた時に、後ろからレンとキリトが来た。

「始めまして、アスナねーちゃん。僕はレンホウ、レンって呼んでねー」

「俺はキリトだ。……アスナって呼んでいいか?」

無言で頷いたアスナにキリトは笑顔を向ける。

「それじゃあよろしくな、アスナ」

一通りプレイヤー間の自己紹介が済んだことを確認した後、再びディアベルが話し始めた。

「よーし!そろそろ組み終わったかな?じゃあ───」

そのよく通る声を大きなダミ声が邪魔をした。

「ちょお待ってんかー!!」

レン達を含めた、その場にいる全プレイヤーが咄嗟に声のした方向、集会場の上の方を見る。

そこには、茶色い髪をツンツンに逆立てさせた小柄な男性プレイヤーがいた。

その男は一気にディアベルのいる、コロシアムの中央に降りる。

「ワイはキバオウってモンや、ボスと戦う前に言わせても
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