暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第64話 罪の茨
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れても無理な相談だ。

「違和感有り過ぎだ……。最後の部分が特に。ま、アルゴの部分だけは信じられる」
「違いないな。アルゴに関しても同感」


 2人して同意見だった。

「お前らな……2人揃って人聞きの悪い事言うなって」

 最後には拳を合わせあっていた。
 なんだかんだと言っているが、彼の人成はとても良い。エギルは、数少ない信頼できるプレイヤーの内の1人。頼りになる男なのだから。

「って!!!」

 突然、エギルは何かに気づいた様で驚愕の表情をしていた。

「??」

 リュウキはそんな顔をする理由がよく判らない。どうしたんだ、と聞こうとしたその時だった。訳がわからぬままに、素早くエギルはリュウキとキリト、2人共を店のカウンター内に引きずりこまれたのだ。

「ちょ、ちょっとまて! どどどど、どうしたお前ら! 希にお前らが組むコンビ以外は大概がソロなのに、今日は女連れ?? しかも、アスナとレイナ!?双・閃光の2人と4人パーティ?? それにキリト! お前とアスナはそれに仲が悪かったんじゃないか!!」

 随分と随分熱心に近況を聴いてくるエギル。何もそんなに驚くような事じゃないと思うが……リュウキはこの時強く思った。それよりも、もっと思った事はある。

「汚い唾飛ばすな……」

 顔が異常に近いという事だ。頬が接触する程近接している。
 気持ちが悪い以外に形容できないから、リュウキはグイッ、っとエギルの顔をキリトの方へと押し込んだ。

「ってコラ! だからって、オレの方に擦り付けるな!!」

 キリトも必死に拒否して、エギルの顔を押さえる。だから、結果的に2人の手でサンドイッチされた状態のエギル。
 その顔は見事に縦にへしゃげていた。 

「あ……はははは」

 アスナは、そのやり取りを見て顔を引きつらせていた。

「ほんと仲いいね〜……。あははは………」

 レイナは、3人を見て笑顔だった。……だけど、じゃ〜〜っかん アスナ同様に引いてたけようだ。


 そしてその後エギルに、これまでの経緯を説明した。……エギルはその事実に驚きを隠せない。

「何だと!? 圏内でHPが0に!?」

 エギルの反応は当然だろう。この世界でのプレイヤーの命は通常圏内ではシステム的に保護されているはずなのにだ。

「決闘での全損じゃないのか?」

 エギルはまず初めにそれを聞く。それじゃないと……HPが減るわけがないと思っているからだ。

「……あたり周辺を確認した。決闘ならあるべき表示がなかったんだ」

 リュウキはそう答えた。その言葉に、場の皆も頷いた。
 事実……あの場で出来る範囲では確認したが、勝利者の目撃者すらいなかったんだ。

「……それに直前まで、
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