暁 〜小説投稿サイト〜
古の鉄の巨人を駆る他世界への介入者
復活
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てて身体を仰け反らせるようにしながら、再び指輪を見る。

「ふぅ……そうだな、何時までもくよくよしてるなんて俺らしくない。千夏を殺してしまった?人生を変えてしまった?ならばそれを俺なりに、自分なりに変えて見せようじゃないか!はっ!しゃぁ!!」

まるで高校生の時に戻ったような口調だった。落ち着いた口調ではなく、気持ちに身を任せた口調そのもの。が、鏡に映っている自分を見て、恥ずかしそうに顔を赤らめてから、部屋を出た。

「よし、まずはISの転生者の事を片付けるかっ!!」

キョウスケは頬を叩きながら、気合を入れなおして、歩いていく。向かうは様々な世界へ繋がる扉。まずは下級神が無許可で転生させた転生者を始末する。そう意気込んで廊下を歩いていくと、途中すれ違う女神や、女性の大天使達は顔を赤らめたりしながらキョウスケに見惚れ、男性神達や男の天使達は、気合入ってるな〜っと感心している。


そしてキョウスケは扉の前へ立ち、深く息を吸い込んでから、扉を開けて、世界へ向かった。


「どうしたのキョウスケ?随分すっきりした顔してるけど?」

IS学園の自室へと戻ると、そこではアルクがブロンデーの相手をしながらベットに寝転んでいた。自分も椅子に座り、窓から景色を眺める。

「ちょっとな。昔から心に刺さっていた楔と、余裕が出来た」
「余裕って?」

アルクが尋ねるとキョウスケは嬉しそうに笑って、答えた。

「様々な事に目を向ける余裕だ」
「ふぅん、よく解らないけど、マスターだった時よりずっと良い顔してるよ。今の貴方」
「そうか、それは良かった」
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