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IS<インフィニット・ストラトス> ―偽りの空―
Introduction
第十六話 落日
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と思った水着を買ったようだ。彼女曰く、一番反応が可愛かったから、らしい。……べ、別に見惚れてなんかなかったから!

「こ、これが噂の日本で最も有名な水着ッスね! これで浜辺を歩けば注目間違いなしって聞いたッス」
「あはぁ、似合いますよぉ、フォルテさん。サイズもさすがのジャストフィットでぇ、違和感もないですねぇ」

 フィーさんは絶賛しているが、フォルテさんが今試着しているのは紺一色のシンプルなワンピース型の水着。……というかスクール水着だった。ご丁寧に胸元に『さふぁいあ』と書かれた名札が貼り付けてあった。というか、それ何の知識なの、フォルテさん……。
 そしてフィーさんは相変わらずフォルテさんで遊ぶのを自重しない。

「おぉ、さすがは学園の幼女オブ幼女! 写真撮ればそっち方面に高く売れそうね!」

 薫子さんは何やら興奮してフォルテさんの写真を撮っている。しかも、次々とフォルテさんにいろいろなスク水を渡している。ひとえにスク水といっても旧旧・旧・新・競泳・スパッツ型の5タイプに大別できるらしく、いろいろなタイプを着させては写真を撮っていた。犯人はあなたか……あ、誤解しないように言っておくとこれは薫子さんが熱弁してたんだよ……? 僕は誰に弁解しているのだろう。
 というか、フォルテさんの選択肢はそれしかないのか……。このまま騒いでいたら通報されそうな勢いだ。

「こ、これはちょっと胸が……きついですね」
「ウェルキン! 喧嘩売ってるんだな、そうだな! よし、表へ出ろ!」

 一方、こちらではウェルキンさんが試着していたのだけど……どうもその……胸のサイズが合わずにけっこう際どいことになっていた。とても直視なんてできない状態だ。そしてそれを見た佐伯さんが激昂している。ちなみに佐伯さんは……うん、順番的にはフォルテさんの次くらい、何がとは言わないけど。

 そんなこんなで、売り場はもはや混沌としている。
 楯無さんの水着が決まったあと、なんとかフォルテさんの間違った認識を正しつつフィーさんと薫子さんに軽くお説教。ウェルキンさんが佐伯さんともみ合ってさらに大変なことになっていたので仲裁してサイズが合うものを探すのを手伝ってあげる。その途中で佐伯さんは僕の(作り物の)胸をいきなり揉みだし、再び激昂。何故か僕まで敵認定されてしまった。

(つ、疲れた……)

 こうして、それぞれが水着を購入したあとに喫茶店で一休みをし、その後は解散となった。
 ちなみに僕は当然購入していない、というかできる訳がない。売り物の水着を試着しようものなら、大変なことになる。なので、僕はあらかじめ束さんに頼んで作ってもらった。いま使っているISスーツのサポーター技術を使い、さらに念のためパレオタイプのものにしてもらった。これなら……仮に着ることに
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