金字塔のデストロイヤー
第15話
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ません。莫大で純粋な魔力を注ぎ込めば力を引き出すのは誰にでも出来ます。二人には教えませんけどね。ちょっとした裏技ですし、効率が悪いですし。とりあえず身体を一度悪魔に変えてから右手に破壊の聖剣を左手に擬態の聖剣を構えて二人に課した訓練をやってのけます。破壊の聖剣は先端を浸けただけで壷を粉砕し、擬態の聖剣は指定した順に高速で変形しつつ、最終目標である流体にまで変化させる。それを腕の動きとは全く別の動きをさせてターゲットとして作った剣を切り裂いていく。その後、ルゥにも持たせて同じ事をさせる。
「今ので90%と言った所です。これ以上は僕の身体の方が持たないので出せませんが」
「「……悪魔と子供に負けた」」
昨日の様に膝を抱えて部屋の隅に移動する様な事はありませんでしたが、ぶつぶつと何かを言いながら訓練を始める二人の監視は要らないと思い、地上に上がってアーシアさんとルゥと一緒にお菓子を焼いたりして時間を潰し、時折様子を見に降りたりしながら時間を潰す。
夕食が終わってからは仕上げとしてルゥのページモンスターと戦ってもらう。とりあえず最初は半分程の頁で用意したアトラック・ナチャだ。危険度は低いながらもそこそこの戦闘力はあるのでこういう特訓には重宝するんだよね。
「ゼノヴィア、何また捕まってんのよ!!」
「仕方ないだろう。って、うわ、首に!!」
イッセー君が戦ったのはグラウンドだったのでアトラック・ナチャの糸は躱し易かったのですが、ここは地下なので糸が三次元から襲ってくるので脅威度は上がっています。
二人してアトラック・ナチャを倒したのは30分程してからでした。60点ですね。次回も同じ様なら評価は下がりますが対策位練れるでしょう。
「少し休憩したらもう少し強い個体と戦ってもらいますから」
2回目の戦いはちゃんと対策を練ったのか、ゼノヴィアさんと紫藤さんの位置が逆になり、紫藤さんがアトラック・ナチャの糸を切り払い、出来た穴にゼノヴィアさんが飛び込んでアトラック・ナチャを切り捨てました。それでも20分程戦っている上に被弾も目立ちます。それに一つ気になった事があります。
「お二人とも、なぜ術式を使わないんですか?」
「「術式?」」
エクソシストが使う術式を一切使わないので話を聞いて見るとそんな物知らないと答えられてしまった。仕方ないので二人には座学を受けてもらう事にしました。
「という訳です。分かりましたか?」
「分からない事が分かりました」
紫藤さん、そんなお約束みたいな答えを返さないで下さい。ゼノヴィアさんもそんな机に突っ伏さないで。まだ基本の部分
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