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やはり俺の青春ラブコメは…間違ってるのかなぁ
当然、比企谷八幡はぼっちすぎる
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 風が少し冷えていた4月も終わり(ほの)かな温かさが漂う季節。俺の平和な学園生活は1年ちょっとで崩れてしまった。その原因こそ進路指導担当の平塚先生である。

 問題児として認識され隔離病棟すなわち、奉仕部に入部させられたのである。そこで雪ノ下雪乃と出会い、まだ会ったことの無いが俺と同じく問題児とみなされ入部したものが比企谷八幡。あの性格の悪い雪ノ下さんともう一人の問題児、比企谷君の内輪に入るということは今までの平凡な高校生活は送れないまでにある。そもそも平凡どころか非凡だったけどね。

だって誰にも気づかれず、話しかけられず、相手にされずの孤独として約1年間過ごしてきたんだ。社会に適応するどうこうの前にクラスでさえ適応していない。
 そもそも孤独こそ孤高。孤高こそが最強。つまりぼっちは最強である。何が言いたいというとだ。力関係的に考えて弱者であるリア充または上位カーストが俺のようなぼっちに適応しろ、という話だ。

――――――――だから断じて俺は!奉仕部へは行かない!


                   ?        ?        ?


 午後のホームルームも終わってこの2年B組も上位カーストはいつも通りぐちぐちと駄弁って騒いでいる。そしてこれから身体的に疲労が襲う部活に行くものもいる。筋トレする人とか理解できないタイプの俺には体育会系には向いてないだろう。自分の筋肉を傷めつけたいとかマゾなの?

そしてそのときに放送の予兆のアラームが鳴り、女教師が誰かを呼び出した。

《2年B組の清谷君。2年B組の清谷君。今すぐ職員室に来なさい。繰り返します―――――》

 ………帰ろう。そして明日になったら「すみませーん。そんな放送聞いてませーん。昨日帰るのが放送流れるよりも早く帰ったと思いますぅー」って言えば全く問題なしっ。それに今頃、全クラスのHRも終わっているころだからどさくさに紛れて帰ることが可能だ。
 呼び出された理由はなんとなく理解している。1つは調理実習があった日にわざと遅刻してサボったこと。もう1つが奉仕部だろう。どちらにせよ後々平塚先生に説教交じりに奉仕部へ連行されるだろう。……だから早く帰らなくてはっ!!

 あえて説明しておくと俺の席は廊下側の右から2列目の後ろから3番目の席だ。その後ろから俺の名前を呼ぶ声が聞こえた。

「清谷。…分かるな?」
そう声色変えて教室の後ろ側の扉ににこにこと笑顔を作っている平塚先生がいた。

 働け俺の脳!この危機的状況を打開できる方法を考えるんだ!周りを見渡して可能性を見つけた。1つ。教室の前側の扉の前に消火器があるのですぐにそれを取り、平塚先生に噴射したあと、窓のカーテンのフックを1つ以外は外して窓の外に長くぶら下がった状態にしてそこから逃げる
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