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『ポケスペの世界へ』
第十話
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……」

ピピピピピピピッ!!

「?」

「えッ!?」

 三人の図鑑が鳴り出した。

「(この二人が、私以外の新ポケモン図鑑所有者ッ!?)」

 ………多分、クリスは驚いてるな。

「大丈夫かッ!?」

 俺は漁船に飛び乗る。

「あ、あんたは?」

「俺も図鑑所有者や」

「えッ!?」

 ゴールドが驚く。

「名前はショウや。それよりも来るでッ!!」

 ルギアからエアロブラストが来た。

ドンドンドンッ!!

「邪魔だッ!!」

「何をッ!!」

「(こ、こわい。この二人………)」

「………行くぞアリゲイツ」

「おい、待てよシルバー」

 ゴールドがシルバーを引き止めた。

「ここで固まってたら攻撃対象になりやすいうえ、反撃しにくい事くらい俺にだって分かる ぜ。だが、おめーのアリゲイツを見てみな。コイツらは本能的に共闘の構えを取ってる ぜッ!!」

「だから何だ?」

「今回ばかりは俺達トレーナーの都合よりも優先してやりてぇんだ。コイツらの心持ちを なッ!!」

 三匹が一斉に攻撃をするが軌道を変えるのが精一杯やった。

「ちぃッ!! 三匹がかりでも軌道を変えるのが精一杯かよッ!!」

「なら四匹ならどうや?」

『え?』

「バクフーンッ!! ”かえんぐる ま”やッ!!」

 俺はバクフーンを出して”かえんぐるま”をさせるが、ルギアの右翼を少しだけ傷をつけるくらいしか出来なかった。

「あちゃ?。まだレベル不足やな」

「す、スゲー……。バクたろうの進化系 だ……」

 ゴールドが驚く。

「試す前から分かっている」

「んだとォッ!!」

「やめてッ!!」

 シルバーとゴールドが一触即発の空気をクリスが止める。

「喧嘩はよくないわッ!! 貴方達、本当にオーキド博士に選ばれたトレーナーなのッ!?」

 シルバーは盗んだけどな。

「あ?ん? いきなり説教か? ギャルかと思えば、さては俺の苦手な「超?マジメ系学級委員タイプ」だなおい?」

「マ、マジメ系って……マジメはいいことで しょッ!!」

「……もう夫婦喧嘩はええか?」

「「誰が夫婦喧嘩だ(ですか)ッ!!」」

「息ピッタリやん……。ま、それよりルギアを海に引きずり込むで」

「う、海に引きずり込むだとッ!! あのデカブツをかッ!?」

「あぁ。それより俺は18や。お前らより年上やからな?」

「マジっすかッ!?」

「本気と書いてマジや。ルギアの攻撃は空気 弾……一息の空気弾『エアロブラスト』や。大気が供給されない海中では放てないからな」

 その時、ルギアがエアロブラストを撃った。

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