精霊とASTとフラクシナス
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霊出現の前に強力な霊力の力があったのよ。その力の一つはここの真上、そしてもう一つは士道の通う学校のグラウンドにあった。明らかに他の世界に来たとしか思えないわ。違う?」
琴里の言っていることは当たりだ。確かにエミルは士道の学校のグラウンドに、マルタはこのフラクシナスへと転送されたのだ
「その様子だと他の世界に来たということは本当のようね。で、目的は?」
「ぼ………僕達は」
「私が説明致します」
エミルが言おうとした瞬間、テネブラエが闇から姿を現す
「うわっ、何この生物、犬?」
「犬ではありません。私はエミル様に仕えるセンチュリオン・テネブラエと申します。以後、お見知りおきを」
「ふーん。で、テネブラエって言ったかしら。代わりに説明してくれるのよね?」
「はい。なぜこの世界に来たかと言うと、かくかくしかじかこう言うことでして───」
テネブラエが淡々と説明して終えると、琴里が納得したような顔になる
「つまりあなた達の世界のそのセンチュリオン達の力が私達の世界の精霊が持っていて、それを回収しに来たと」
「「そうそう」」
「なら、あたし達と一緒に行動しない?目的も一緒よ」
「目的も一緒ということは琴里さん達も精霊を?」
「そう。私達は精霊の力を封印、あなた達はセンチュリオンの力の回収。効率的だと思わない?」
確かにそれはいいがエミルは少し疑問に思うことが一つあった
「僕達は大丈夫だけど、そっちの精霊の力の封印はどうやるの?」
「あなたの隣にいる人物がやるわ」
エミルの隣にいる人物は───士道だった
「も、もしかして………士道?」
「うん。当たりよ」
「「えぇ────────!!!!」」
驚きが隠せないほどのエミルとマルタの声がフラクシナスの艦中に広がっていった
「そりゃ驚くわよね。こんなチキンで一人じゃ何もできない士道がやるなんて思わないわよね」
「あの、士道さんがやるのはいいんですが……なぜ、士道さんがやらなければいけないのですか?」
「私達〈ラタトスク〉は士道のために作られた組織なの。簡単に言うと士道を精霊との交渉役に据えて、精霊問題を解決しようって言った方が正しいわ。どちらにしても士道がいなかったら始まらない組織なの。私達はそのサポート役ね」
「ていうか、何で士道のためにこの組織を作ったの?」
「んー、まぁ、士道は特別だからよ」
「それ説明になってないよね!?」
「理由はそのうち分かるわ。とにかく私達が全人員、全技術を持って士道の行動を後押ししてあげるって話よ」
そこまで言うのだから士道のことは問題ないと二人と一匹(?)は納得した
「僕達もこの〈ラタトスク〉に協力する
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