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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜
閑話ー聖槍と聖剣の英雄ー
65.蛇髪の激昂
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し手首に捻りを加え後ろへと引く。
片手剣が青い光を纏う。スキルの起動を体が感じた瞬間、地上を疾走の勢いを加えに蹴り上げる。空へと飛び上がる。
走り込んだ勢いで宙にいても前へと進もうとする。後ろに引いた片手剣を捻った手首を元に戻しながら前へと突き出す。青い閃光が煌く。何もない空に足場が出現したような感覚にそれを蹴り上げ、突進。メドゥーサの宝石のような赤い眼を貫く。

片手剣上方重突進技《アクセル・インパクト》
赤い眼は、砕ける音とともに光のカケラが飛び散る。
絶叫が響くかと思った途端、俺の横を炎を纏った弓矢がもう一つの眼を貫くとともにメドゥーサは、光のカケラとなり消滅する。

「ふぅ。お疲れ」

「マジで疲れたぜ」

「ほんとだよ。こんなのがまだ二体もいると思うとね」

「先が思いやられるわね」

「だね。回復魔法だけでもあれは疲れたよ」

みんなもうヘトヘトだ。

「まぁ、とりあえずなんとか倒せたね」

「最初からあのチート攻撃は、ヒヤヒヤしたけどな」

「だよな」

急に部屋の奥の大きな扉が開く音が響く。それと同時に神殿内に声が響いてくる。

『メドゥーサを倒せし者たちよ。試練はまだ終わらぬぞ。貴様らの試練はここからだ!』

声が消えるとともに先ほどまでメドゥーサがいた場所に光のカケラが集まり形をなし、奥の扉へと吸い込まれていく。

「先に進めってことか」

「どうやら、そうみたいだな」

先の見えない扉の向こうへと俺たちは歩き出した。
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