暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜
閑話ー聖槍と聖剣の英雄ー
65.蛇髪の激昂
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る。

槍投撃技《ターボ・アーチ》
黄金の槍は、腹部めがけて突き刺さる。
再び、その意識の全てを左から右へと移す。肩へと片手剣を斜め向きに担ぎ上げ、一気にそれを前へと突き出し、突進。続けて右足を軸にして右方向に突進。振り下ろし、振り上げ、振り下ろし、上向きの突きを繰り出す。

片手剣五連撃技《ギガレイジ》
右手の意識から技後硬直が起きる前に再び意識を右手と集中させる。右と左のソードスキルを繋ぎ合わせることは、SAOのβテストであの人に教えてもらった知識で行うことはできる。だが右から右への移動は、SAOで行ってみたが出来なかった。ALOではたまたまできたことで見つかったシステム外スキル。成功確率は五割にも満たないほどだ。

「うおぉぉぉっ!!」

意識の書き換えを技後硬直が拒もうとする。それを技後硬直が制す前に脳から右手に向けて電気が走るのを感じとる。

(いける!!)

上の突きの構えから下へと振り下ろし、刀身をしたに向け、右足を軸に体に回転を加える。

片手剣旋回技《スラント・アーチ》
斜めに下から下半身の体に侵入し、アーチを描くように切り裂かれる。

「ひえぇぇぇぇ!!」

絶叫とともに俺の体に技後硬直が襲いかかる。
動けないこの瞬間に上から視線を感じる。それは、今までの蛇の視線ではない。上を見上げるとそれは、メドゥーサそのものの真っ赤な眼だ。
キリトたちの攻撃が受けているはずだが、奴は俺の方をじっと見ている。

(.......おかしい)

技後硬直が解けるはずなのに俺の体は全く動かない。指一本動かすことができない。技後硬直といっても指一本動かせなくなるわけじゃない。

(まさか......!!)

ギリシャ神話の怪物、メドゥーサの眼を見たのものは、体が石になったように動かなくなる。このモンスターも同様に眼を見たものは、体が動かなくなるようだ。

動けない体にブレスが降り注ぐ。

「シュウッ!!」

その声とともに俺の体は、何かに引っ張られる。

「なにしてんのよ、アンタは」

俺の体をしっかり抱きしめるシノン。どうやらシノンの粘着系の弓矢によって引き寄せられたようだ。

「悪い。あいつのスキルにはまった」

硬直が解けた体でメドゥーサのHPバーを確認する。残り一本と半分となっていた。
向こうでは、キリト、クライン、レイナが戦っている。

「さて、やられた分はやり返さねぇとな。あの眼、ぶっ潰す!」

シノンが一瞬、呆れた表情を見せた後、少し笑みを浮かべて俺の隣に立つ。

「あいつの片眼は、私に任せて」

「わかった」

と一言いい、地を蹴り上げメドゥーサとの距離を一気に詰める。
疾走しながら左手を前へと突き出し、右手の片手剣強く握りしめ少
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