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虹との約束
第一部
プロローグ
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[2]次話
      ―少年少女の愛の軌跡
              すべての人に捧ぐ―




 卒業アルバムを開くと、必ず見るひとがいる。原崎真里。中学時代、井原祐二が一度だけ恋に落ちたひとだった。誰よりも美しく、謙虚で、優しく、利口だった。
 ただ、彼女の最大の魅力は、それらではない。そのことは誰よりも、祐二が知っている。つまり、それは笑顔であるということを。

 覚えているかな、真里。あの日誓ったこと。
 もうすぐあれから二年だね。僕は今も、君を待っているよ。

 祐二の脳裏に、二年前の、甘い記憶が蘇った。
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