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正義と悪徳の狭間で
導入編
麻帆良編
導入編 第6-M話 刹那
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く長谷川でも千雨でも好きにしてくれていいよ」
「わかりました、長谷川さん、龍宮さん」
ま、そんなどころか、桜咲は真面目そうだし。

「ところで龍宮さんは何故此方に?入居予定は明日でしたよね」
まあ、それは聞くだろう
「ああ…実は千雨とは元々知り合いでな、三人で夕食でも食べに行かないかと思ってな、どうする?」
「なるほど…そうですね、お邪魔でないなら私もご一緒しましょう。
まだ夕食の支度にはかかって無いので問題ありません」
「え…夕食の支度?」
「…どうかしましたか?」
「いやだって…作るのか?」
「必要なければ明日の朝食にしようと一応二人分用意するつもりでしたが…?」
なんか桜咲と私の間に行き違いがある気がする。

「…ああ、こっちじゃ自宅で作る方が多いんだ、少なくとも学生寮にまともなキッチンがつく程度にはな」
「なるほど、桜咲さん混乱させたな。
あっちじゃ屋台なんかで外食か、出前か缶詰か冷凍食品あたりが当たり前だったんだ」

「あっち?長谷川さんはどこに住んでいたんですか?」
脊髄反射の様に、不快感、軽い威嚇でそれを表現する。

返って来たのは桜咲の困惑まじりの殺気に…マナのあきれ声
『これくらいは向こうで、仕事用前に手札を一枚は見せろ、と言うのと同じ事だ。今は堅気の時間だ、抑えろレイン』
「oh…すまない、桜咲さん、こう言う会話に慣れていませんもので。真名もありがとう」

そう言う事なら私のミスだが…加減がわからない。

「あ、いえ…先ほどの件とお互い様と言う事で…」
「すまんな、桜咲。千雨はこういう表の常識に疎い所があってな…
食事中にしようかと思っていたが念のために出かける前に少し自己紹介しようか…
まずはカバー、表向きの立場で一巡してから、明かせる範囲で所属とジョブを。
それでかまわないかい、桜咲さん、千雨」
「あ、はい。問題ありません」
「了解、だが加減がわからないから最後にしてもらって良いか?」

「うむ、ならば私から入学式後の自己紹介のつもりで行こうか。
龍宮真名だ、見ての通り、ハーフって奴だな。好きな食べ物は餡蜜、嫌いな食べ物はエビとオクラだ。
麻帆良に家はあるが、保護者の仕事の関係でここの小学校には通っていなかった。三年間よろしく頼む」
そう言ってマナは表向きの笑顔を作った。
「次は私ですね。京都から来ました、桜咲刹那です。剣道部に入ろうかと思っています。三年間よろしくお願いします」
桜咲はどこか突き放す様な口調と表情でそう言った。
「ん…タイのロアナプラから来ました長谷川千雨です。好きな飲食物はミードです。
部活動はどうするかまだ決めていません。三年間よろしくお願いします。…こんな感じか?」

桜咲は普通、マナは…あ、不味い。

「…2つ問題点
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