暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
望まぬ再開〜
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が、それすら明命は回避する。

「・・・!」

ガン!

「きゃ・・・!?」

リーファが蹴りでよろめき、なんとか体勢を立て直しながら長刀を振るが、避けられ・・・明命の刀に紫のオーラが現れる。そして明命は隙が出来たリーファを・・・横一文字に切り裂いた。

「な・・・!!」

「りょ・・・う・・・」


リーファは紫のオーラに包まれ・・・消滅した。

「直葉ぁぁぁぁ!!!」


俺は叫ぶ。シンは愉快そうに言う。

「あーあー、亮君ってば恋人どころか妹も守れなかったねぇ!」

「てめぇぇぇ!!」

走りだそうとした俺を止めたのは・・・春鈴だ。
「ダメです・・・!」

「離せ、春鈴・・・!」

「アイツは偽物です・・・それに、今の私達では怒りで精密な気のコントロールが出来ません・・・ここは・・・」

「退くって言うのか!?明命が目の前にいるのに・・・!」

「私だって・・・」

「明命を・・・見捨てて・・・そんなの」

「私だって嫌だ!!けど仕方ないでしょ!?どうしようもないでしょ!?ここで・・・ここで万が一死んだら全部終わっちゃうんだからっ!!!」

「・・・っ!!」



・・・初めて俺に向かって叩きつけられた春鈴の怒り。見れば・・・春鈴に涙が浮かんでいた。

「・・・すみません・・・!けど、私も・・・怒りで我を忘れそうなんです・・・!生きていればチャンスは幾らでも来ますから。だから、今は・・・」

春鈴の口調が戻り・・・俺に懇願してくる。・・・折れるしか、ないじゃないか。



「・・・わかっ、た・・・」

「お話は終わったかい?じゃあ、行くよ」

シンが大量の矢を展開する。

「!?」

「くっ・・・させっかよ!」

『トリガー!マキシマムドライブ!』

「トリガーフルバースト!」

矢を撃ち落とすが・・・まだ増えて・・・!そして矢が俺達を襲う。その時、春鈴は・・・俺の前に立った。

「しゅ・・・」

「亮様に無礼を働いた罰です。・・・罰は受けないと、ですよね」


「やめ・・・!」


矢が当たり、辺りが見えなくなる。だが、俺も・・・ましてや春鈴にも光の矢は当たらない。何故なら・・・

「く、うぅぅ・・・!」

「サチ!?」

サチが、闇の盾で全て防いでいたからだ。

「サチ、止めろ!闇を使ったら・・・!」

「大丈、夫・・・!この人達全部・・・理解してあげるから・・・!」

そうは言うものの、僅かだが腕が異形化し、髪の色が変わっていく。

「サチ!?」


「大丈夫だよ・・・私がいるから・・・もう苦しまなくていいんだよ・・・!」

サチの侵食が・・・止まった。

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