第一章 「グレン・ポッターと賢者の石」〜Glen Potter and The Philosopher's Stone〜
3話 Malfoy family.「マルフォイ親子」
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取った話し方でグレンに話しかけた。その話題は、原作でハリーに向けて言っていた内容とほぼ同じだ。
「いいや、まだこれからだ」
「そうかい。君はクディッチはやるの?僕はこの後、父と母を連れて競技用の箒を見に行くつもりさ。君も良かったら一緒にどうだい?」
そういえば、その後ドラコは箒を父に買わせるつもりなのだ。グレンは眉を顰めた。
「一年生はクディッチの寮代表選手になれないし、個人用の箒は持ちこみ禁止って聞いたけど?」
グレンの言葉にドラコは僅かにムッとした顔になった。
「そりゃぁ選手にはまだなれないけど、それでも一年生が自分の箒を持っちゃいけないなんて訳が分からないね。今に父に頼んで学校の制度を変えて、持込み可にしてもらうつもりさ。僕の父はホグワーツ理事の一人だからね」
「へぇ。それだと、確かに持っていけるようになるかもしれないな」
それは、ルシウスがホグワーツ理事でいる後2年の間にホグワーツの新しい制度の申請が間に合えばの話ではあるが。
グレンが同感の意を示したことで、ドラコはまた気を良くした。
「そういえば、君はもうどの寮に入るかは決まってるのかい?確か、レイモンド家はレイブンクローの末裔だって聞いたけど」
グレンはその質問に即答できず、少し考えた。
「どうだろうな・・・じいさんはレイブンクローだけど、オレの両親は二人ともグリフィンドールだったって話だ」
「へぇ、それはおかしな話だね。僕の家族はみんなスリザリンで、他の寮に行った人なんていないよ!」
マルフォイの家族が全員スリザリンなのは、家系が代々純血主義思考による所以だろう。他の魔法使いの家では、家族が皆それぞれ異なる寮になった所だって在る筈だ。それに、家系が代々同じ寮に入っていても、シリウス・ブラックやグレンの母のように一人だけ別の寮に入った例だってある。
「それじゃあ、君は君の両親と同じようにグリフィンドールに入りたいと思っているのかい?」
ドラコの問いかけに俺は断言した。
「いや、それは無理だろうな。多分じいさんと同じレイブンクローになると思う」
正直、グレンは自分自身に勇敢さも騎士道も存在しているとは思っていない。だが、今までに祖父から叩き込まれた魔法に関する知識に対してのみ唯一、誰にも負けることのないという自信を持っている。
「ふーん、でも君は是非ともスリザリンに入るべきだと思うな。スリザリンは他の寮と違って高貴で素晴らしい寮だからね。それに他の寮だと、クディッチで僕とライバルになるだろう?まぁ、どの寮になるかは実際行ってみないと分からないけどさ」
「・・・あぁ、そうだな」
確かにどの寮になるかは、実際に組み分けが行われるまでは分からない。グレンはドラコの言葉に曖昧な返事で返した。
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