第一章 「グレン・ポッターと賢者の石」〜Glen Potter and The Philosopher's Stone〜
3話 Malfoy family.「マルフォイ親子」
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リーはグリンゴッツの後にマダム・マルキンの店でドラコと接触するわけだから、時間系列的には遭遇して当然だったのだ。
「私の息子のドラコも君と同い年でね。明日からホグワーツに通うことになる。きっと君の良い学友となることだろう。仲良くしてくれたまえ」
「よろしく」
紹介されたドラコは、薄ら笑いを浮かべながら手を出した。自分の立場故に、グレンと絶対に仲良くなれるという自信があるのだろう。この世界での彼は原作とあまり変わらない性格のようだ。グレンは、何とも言えない気持ちでドラコの握手に応じた。
「あぁ、よろしく」
それを見たルシウスは満足ように頷いて、二人の肩に手を乗せてから言った。
「折角なのだから、二人で一緒に制服を買いに行くと良い。私は、君の祖父上と少し話したいことがあるのでね」
「わしにか?」
モラルドはルシウスの言葉に嫌悪そうな表情をしながら聞き返した。モラルドは、人と会話するのも、一方的に話を自分に向けてされることも嫌いなのだ。
「なに、お時間は取らせませんよ。それとも、都合が悪いようでしたらまたにしますが?」
「ふん、まぁ良いだろう。隣の店を見るついでになら聞いてやる」
モラルドはめんどくさそうに鼻を鳴らした。その様子と言葉から、グレンはモラルドが真面目にルシウスの話を聴く気が無いことを察した。
隣の店は「フローリッシュ・アンド・ブロッツ書店」だ。グレンたちがホグワーツ指定の教科書を買うために次に行こうとしていた場所だった。モラルドはついでに用事を済ませつつ、ルシウスの話は適当に聞き流すつもりなのだ。
「グレン、教科書のリストを貸せ。ついでに買って来てやる」
「はい、これ」
グレンは教科書のリストを取り出した。モラルドはグレンからそれを受け取ると、先にさっさと店に入ってしまった。
ルシウスはちらりとグレンを見た後、自分の息子のドラコに声をかけてモラルドを追いかけて店に入っていった。
「じゃぁ、僕らも行こうじゃないか?」
父が去った後、ドラコが先導してグレンはマダム・マルキンの店に入った。出迎えたマダム・マルキンは、全身藤色の服を着たずんぐりとした魔女だった。マルキンはニコニコとしながら声をかけてきた。
「坊ちゃんたち、ホグワーツなの?」
「あぁ、そうだ。制服を買いに来たんだ」
真っ先にドラコが答えた。
「ホグワーツの制服は全部ここで揃いますよ……じゃあ丈を合わせるから、お二人ともそこの踏み台の上に立っててくれるかしら」
言われた通りにグレンとドラコが踏み台に立つと、マルキンはもう一人の魔女を呼んでその魔女にドラコを、マルキン自信はグレンにかかって丈合わせを始めた。
「君はもう他の店は見てきたのかい?」
しばらくして、ドラコは気
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