暁 〜小説投稿サイト〜
真剣で清楚に恋しなさい!
一部 高校一年
川神一子の師範代ロード
4話 開幕、球技会 
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きた。

「何の用よ、富士山」

ワン子がガルルルと威嚇している。

「不死川じゃ、まぁ、山猿どもに言っても分からぬか。ユキに葵くんにハゲ、こんな奴らと話しておっては馬鹿になってしまうぞ」

不死川がすごい勢いで挑発してきた。

「大和を悪く言うな、ブレーンバスター」

ユキがいつの間にか不死川の後ろに回り込んでいた。

「にょわーー!!」

不死川はその場で倒れてしまった。

「すまんな、うちのクラスのものが迷惑をかけて」井上が謝り、不死川をを救護テントに運んでいった。

「次、というか午後の競技はF組対S組みたいですね。」

「おう、やるからには負けねーぜ!!」

「なら、こちらも全力で戦わせてもらいます。」

「おう、当たり前だぜ!」

「では、またあとで会いましょう。行きますよ、ユキ」

「ほーい。ねえ、トーマ?」

「何です?ユキ」

「次は大和たちと戦うの?」

「そうですね」

「う〜、やだな〜」

やはり、意識以前の問題として大和とは戦いたくないらしく、小雪はご機嫌斜めになりかけていた。

「大和くんは全力で戦ってくれることを望んでいますよ。それに、戦うではなく、遊ぶと
考えればいいんじゃないですか?」

「そっか、わかったー」

先程までの表情はどこへやら、小雪はスキップをしながらS組の陣地へ戻っていき、葵はそれを楽しそうに眺めていた。まるで親子のようなやり取りをしながら葵たちは去っていった。


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