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真剣で清楚に恋しなさい!
一部 高校一年
川神一子の師範代ロード
4話 開幕、球技会 
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のしよう。その日の夜、若干やつれ、力尽きている大和が寮の玄関で発見された。


 −修行十五日目−

 今日は、球技会の日だ。一昨日まで雨が降っていたが、今日は雲一つない快晴だ。
そして俺は今、クマちゃんに追いかけられている。何故かって?

「オナカ、スイたよーー!!!」

「俺の頭の中の暗算が間違ってた!! もう荒ぶるクマちゃんになってる!!」

ヨンパチの計算能力のせいだ。ヨンパチというのは福本がテスト用紙の裏に四十八手すべてを書いたことから付いたあだ名だ。正直引いた。荒ぶるクマちゃんというのは、クマちゃんに一定の間、食べ物を与えないとなる状態で、この状態になってしまうと周囲のものを破壊し尽くしてしまう。たまたま、弁当を持っていた俺がターゲットになったおかげで周囲のものはまだ破壊されていないが、このままだと、俺の弁当がなくなってしまう。俺が武術を使うところはできるだけモモ先輩に見せたくなかったが、仕方ない。クマちゃんには、少し眠っててもらおう。

「うおおおお!!、オナカ、スイタよーー!!」

龍斗が逃げるのをやめ、振り向いて交戦しようとすると、

「せやぁ!!」

横からワン子が飛び込んで来て、蹴りを放った。が、
 ぶよんっ! 脂肪が邪魔して攻撃がきいてないようだ。
「そんな蹴り、きかないよ。僕の脂肪は鎧なんだ。どんな攻撃も通じないよ!!」

「川神流をなめないで、そこだ、川神流 蠍撃ち!!」

ワン子が的確に脂肪の隙間を攻撃した。

「うぐ!!」

強烈な正拳突きがクマちゃんに決まった。

 ドサっ 

内蔵の急所を的確に打たれた衝撃は毒のように体中に広がり、クマちゃんはそのまま倒れた。

「サンキュー、ワン子。助かったぜ」

「まぁ、龍斗なら私の助けなんていらなかっただろうけど」

「そんなことねーよ、かなり助かったぜ。それよりギブスありで随分動けるようになってきたな」

「でしょ? 最近あまり違和感を感じなくなってきたの。」

「おぉ、さすが川神だぜ! 大丈夫か、龍斗」

ヨンパチが調子のいいことを言いながらこっちに来た。

「さすがじゃないでしょ! クマちゃんこんなにしちゃ可哀想じゃない!!」

「全くだ」

「ま、まぁまぁ、すぐに手当すっからさ」

ヨンパチはほかのF組生徒数名とともにクマちゃんを救護テントに運んでいった。・・・さっきの狙う場所、感覚か? あの一瞬で、恐ろしい程正確な見切りだったな。まだワン子自体が正確にその場所を攻撃できていないみたいだが。

球技会午前中

午前中は各クラスが当たった競技を他学年と対決するという変わったやり方だが、午前中は割と健全に試合が行われていた。
今回、F組が出る予定の種目の中で風間フ
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