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真剣で清楚に恋しなさい!
一部 高校一年
プロローグ
2話 入学、川神学園
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お姉さんの抱擁だぞー」

モモ先輩がその豊満な胸で大和の顔を埋もれさせた。

「痛い、痛い、痛い、前がすごい幸せだけど背中がー!!」

「抱擁とサバ折りのコラボだぞ」

「そんなコラボは勘弁だ!!」

しばらくして解放された大和があることに気づいた。

「今日、クッキーは?」

「クッキーってここにも来るのか?」

「そうだよ、普段はここの清掃と警備員をしてくれてるんだ。」

モロの解説が入った。さすが解説キャラだな、

「そんなキャラなった覚えがないよ!!」

「悪い、ツッコミキャラだったな」

「ツッコミキャラでもないから!!」

「「「「「「「え?」」」」」」

「みんなして乗らなくていいよ!!」

「で、キャップ、クッキーはなんでいないんだ?」

大和が話を軌道修正していく。

「いやぁ、昨日充電しそこねちまったから、いま充電中なんだ。」

「あれ、電気で動いてるのか、電気代とか大丈夫なのか?」

「九鬼のプレゼントってことである程度は負担してもらってるんだ」

今度は大和が解説に入った。

「あ、そうだ、みんなに言うことがあるの。」これまで黙っていたワン子が突然口を開いた。

「あたし、来月に試合なの!!」

「へぇ、練習試合とかじゃないきちんとした試合なのか?」
「そうよ、お姉さまへの挑戦者が弟子にも経験を積ませたいんですって。すごく久しぶりの試合だわ、師範代になるためにも負けられないわ!!」

ワン子は元気よくそう言いきった。…ん?となりのモモ先輩が少しだけ辛そうな表情をした気がしたけど、気のせいかな。

「?」

京も気づいたようだった、が気のせいだと思い直したようだ。

「頑張ってね、ワン子、応援してるよ」

「ワン子、ガンバ」

「負けんじゃねーぞ」

「頑張れよ、ワン子」

「怪我しないようにね」

「応援してるよ」

「頑張れよ、一子」

「ありがとう皆、アウウェーになるからってことで見には来れないけど、絶対勝ってみせるわ!!勇往邁進よ!!」

「早速、修行再開しなきゃ」

そう言ってワン子は腕立てを始めた。

「ワン子、来月って、その前に中間だぞ」

「みゃー!! そうだったわ。どうしよう?」

ワンコはうろたえ始めた。ワン子の成績はあまり芳しくなく、下手したら赤点になってしまうレベルだ。さらに他のにもガクトが同じように頭を抱えている。キャップとモモ先輩も成績が悪いのだが、この二人は成績など最初から諦めているので悠々としている。

「しょうがないな、今回は、俺が何とかしてやるから修行頑張れよ」

「ありがとう!!大和」

「まったく、お父さんは甘いんですから」


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