金字塔のデストロイヤー
第13話
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うしてください。もしかしたら派遣されるエクソシストの拠点になるかもしれませんから寄宿舎の用意だけお願いします。人数は分からないので、多少多めに用意しておいて下さい」
「はい。分かりました」
「何かあったらすぐに連絡して下さいね。同じ神に仕える者同士ですから、いつでも頼って下さい」
「すみません。何から何までお世話になってしまって」
「気にしないで下さい。僕もルゥの面倒を見てもらっていますし。それに僕は孤独に耐えられずに悪魔になってしまいましたが、アーシアさんには同じ道を歩んで欲しくありませんから。悪魔になれば祈りを捧げるのにも、十字架を身につけるのにも激しい苦痛が伴いますから」
正直言って痛覚遮断の魔剣が無ければ十字架はすぐにでも外したいです。聖剣を芯にしていますからダメージが大きすぎるんですよね。まあ、普通の物でも無視出来ない程のダメージを受けますけど。ある程度の耐性は付いて来たのですけど、修行不足ですね。
自宅に戻ってから念のために一緒に暮らしている皆さんに聖剣対策の符を渡しておきます。これを持っておけば聖なる力からある程度は守ってくれます。悪魔の皆さんからすれば殺してでも奪い取りたい位の性能ですが、僕にとっては無用の長物です。
「またはぐれエクソシスト達が何かを計画している様なので皆さん注意して下さいね。相手は聖剣エクスカリバーを持ち出していますから。どうせなら間違えてエクスカリパーの方を盗んでくれていた方が面白かったのですが」
「エクスカリパー?」
白音さんが首を傾げながら訪ねてきます。
「エクスカリバーの偽物です。どんな防御も無視して相手にかすり傷を与える事が出来る剣です。聖剣を名乗っていますが聖なる力もほとんど相手にまで届きません」
「それって意味があるんですか?」
ギャスパーが疑問に思うのも仕方ありませんね。
「記録上にはこの剣と最高の相性の術式があるんですが、既に失われていて再現は難しい様です。それでもエクスカリパーは他にも使い道があります」
「何か魔法を強化したりするんですか?」
それなら剣じゃなくて杖ですね。
「エクスカリパーは剣として使わなければ強力な武器になるんです」
「……剣を剣として使わない?」
ヴァレリーさんが謎掛けの様なこの説明に考え込みます。
「例を上げるなら、矢として撃ち出したり、相手に投げつけたりですね。他にも剣として扱わない使い方をすると恐ろしい威力を発揮します。おそらくは本家のエクスカリバーと威力は変わらないでしょうね」
「なんですか、その巫山戯た剣は」
「それ以上に巫山戯た物も記録だけですが居ます。エクスカリバーの精霊と書かれていたのですが、全身真っ白で死んだ魚の様な目を
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