金字塔のデストロイヤー
第13話
[1/7]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
拝啓、ガブリエル様。
初夏の風に肌も汗ばむ頃、天界は相変わらず変化が少ないのでしょうがいかがお過ごしでしょう。僕の方は日々、主への感謝を忘れず信徒として恥ずかしくない様に努めております。急なお手紙で困惑されると思いますがそれなりの事情があります。
この度、お手紙を差し上げたのは教会で保管されている三本のエクスカリバーと天界で保管されている僕の作り出したエクスカリバーが日本に近づいているのを感知したからであります。今の情勢下において、4本ものエクスカリバーが集ると言うのは余程の事体が起こっているという事でしょうか?
僕としましては悪魔に転生した今となっても一人の信徒であると思っています。僕が力になれるのでしたらいくらでも力を貸すつもりです。
何かございましたら人間界のグレモリー領であります駒王の教会にまでご連絡ください。
敬具
元ガブリエル様直属エクソシスト兼鍛冶屋 木場祐斗より
追伸
上司が同僚といちゃついて仕事が滞っているのですが、見捨てても良いんでしょうか?それともこれも主が与えられた試練なのでしょうか?あと、同僚の契約者がもの凄く濃い人物ばかりで驚いています。
先日、天界のガブリエル様の元に送った手紙の内容を思い出しながら、駒王の名前を出しておいて良かったと思います。何を考えているのか、この駒王に再び堕天使と大量のはぐれエクソシストが侵入して来た様です。エクスカリバーを4本も持って。どうやら盗難にあった様ですね。ということは追手が差し向けられているはずですね。とりあえずアーシアさんに話を通しておきましょう。彼女は彼女で狙われる可能性が高いですから。ちょうど明日はミサですから、教会に足を運びますしね。
翌日に朝早くからアーシアさんの手伝いをしてから何か危険なことが起こるかもしれないので気をつける様にと伝えると同時に、身を守る符や僕に連絡を取れる様に聖剣を渡したりしてから教会を後にします。
今日はスーパーの特売もやってますし、効率よく動けばタイムサービスにも間に合うでしょう。人と人の間をすり抜けながら目的の物を籠に詰めて行き、それが終わってからゆっくりと品定めをしながらスーパーを歩いて行きます。今日は中々質のいい物が豊富でしたのでいつもより買いすぎてしまいましたが問題ありませんね。
聖歌を口にしながら家に帰ろうと歩いているとちらりと神父服らしき物を来ている人物が目につきました。はぐれエクソシストなのでしょうが、あの顔、何処かで見た事がある様な気がします。そう、何処かで、もっと幼い頃にあった気がします。思い出せないままその人物は人ごみに紛れて見失ってしまいました。はて、本当に何処であったんでしたっけ?
駒王学園の年間行事の一つ、球技
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ