暁 〜小説投稿サイト〜
偽典 ドラゴンクエストV 勇者ではないアーベルの冒険
第7章 終わりの始まり
第陸話 勇者の帰還
[4/5]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
すが、勇者オルテガの仲間達じゃ。
その力は誰もが認めるところじゃろう。
この国に朝が来たのも、すべて、オルテガとそなたらの働きがあったなればこそ!
心から礼を言わせてもらいたい。
ありがとう!」
王は、俺たちに礼をいった。
それにしてもと思う、勇者オルテガは何をしたのだろうか?
アレフガルドの各地を回っていたことは知っているが、勇者と認められるような何かをしなければこれほど王に信頼されることはないはずだ。
後で、誰かに確認しなければなるまい。
「・・・・・・して、オルテガは今どこに?
彼にはぜひ、受け取ってもらいたいものがあるのじゃが・・・・・・」
王は、当然オルテガも一緒に登城しているものだと思っていたらしい。
大臣は困惑し、兵士達は周囲を見渡していた。
まずい。
予定と違うではないか。
俺は一瞬冷や汗をかいた。
と、俺の周囲が一瞬輝いた。
俺たちは驚き、光の輝きから遠ざかる。
『お待ちなさい・・・・
勇者はここに居ますよ』
空のほうから、聞いたことのある声が聞こえる。
「精霊ルビス・・・・・・」
俺が呟いているうちに、光は大きくなり、やがて虹色の円柱状に変化する。
虹色の円柱状の光の中から、勇者が現れた。
勇者は、最後に見た時と変わらない様子で、周囲を見回していた。
その表情は、困惑の様子が見えるが、生死の危機に瀕した表情ではなかった。
「おお、オルテガ!?
……いや、だれじゃ?」
王は、その姿を見て一瞬オルテガが帰還したものだとおもったが、すぐに考えを改める。
周囲の大臣や兵士達も同様に困惑していた。
無理もないだろう。
彼らは、勇者オルテガが登場することを信じていたのに、若い男が突然登場したのだから。
俺は、勇者の姿を確認し、安心する。
三姉妹にひどいことをされていないか心配していたが、外見をみる限り問題なさそうだった。
あとで、確認する必要があるが。
「大丈夫か?」
俺は、勇者に優しく声をかける。
急に知らない場所に来たのなら、不安になってるだろう。
そう思って声をかけたのだが、
「!」
勇者は俺の姿に大いに驚き、そして俺に抱きついてきた。
つらいことがあったのだろう。
俺は、一回り背の低い勇者の頭をなでながら、王に説明をする。
「彼は、勇者オルテガの息子でサルファと言います」
母親が勇敢な男になって欲しいと、セレンの父親と同じ名前を彼につけた。
そのせいで、セレンの父親のサルファは冒険者をやめることになった。
もっとも、年齢的に引退の時期を過ぎていたので、問題にはならなかったが。
「彼は、父オルテガの意志を次ぐために、勇者として修行し、大魔王を倒すべく行動をしていました」
勇者の視線から、俺の説明に何か言いた
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ