第一部
第二幕 畜生部活に入る
第二幕 畜生部活に入る
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みにする。ヘビには負けるカエルだが、相手がゆっくりとしか動けないナメクジであれば、舌でとって食べる。けれどもカエルに食われるナメクジは、ヘビの毒が効かず、身体の粘液でヘビを溶か……すだと?
「………………」
ナメクジこぇえええええええええええええ!?
何? 身体に硝酸でも纏っているわけ? そんなん、最早生物じゃねぇだろ。
「……そういや」
ナメクジではないが、昔何を考えたのか(まあ、何も考えてないんだろうが)カタツムリを食って、三日後に骨になったバカがいた気がする。もしかして、それが原因か?
何にせよ、もうあのナメクジには近づかない方が…………。
『この部屋爆破するから』
クッソォオオオオオオオオオオオオオオオオオ!
余計眠れなくなった。
俺が現れると、クラスの奴らは一旦一時停止したかと思うと、例のミステリーサークルを作りだした。……俺の席の隣を除いては、
「………………」
「ケロケロケロケロケロケロ」
……なんか、緑色の物体がプルプルしてる。卵の黄身もそうだが、こういうのを見ていると、すぐに尖ったもので突き刺してしまいたくなるのは何故だろう。
そんなバカな事を考えながら、俺は自分の席についた。
「ケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロ」
うわぁ。すごくウザい。
部活のこともあるというのに、これから数時間こんな空間にいたら、精神が崩壊するのも目に見えていた。
「おい」
「ケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロ」
「おいってば」
「ケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロ」
ああ、もううっぜぇええええええええ。
もういい。一方的に要件話して聞かなかったら、こいつを便所にでも流す。
「実はな、嘘なんだ」
「ケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロケロ」
俺の中で便所行きのカウントダウンが始まる。
「俺は全然カエルなんか好きじゃなくてな? むしろ嫌いっつーか、舐めただけで吐くというか」
……まあ、吐くのは大量のヨダレだけど。
「ケロケロケロケロケ……ロ? それ、本当ですか?」
チッ。存外早くに反応しやがった。
「こんなとこで嘘をついてどうするってんだよ」
嘘だけどな。
「…………わ、私を食べたりしませんか?」
「食わねえよ」
流石に『元』が何であろうが人間になったやつを食う気は起きない。
「じ、じゃあ、指切りしてくれますか?」
「…………………はあ?」
今、このボケなんつった?
この善良で将来のある少年に指
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