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誰が為に球は飛ぶ
焦がれる夏
拾玖 互いにしぶとく
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唇を噛み、御園はマウンドへと駆けていく。
自分のホームランで一気にいけるかと思ったが、なかなかにしぶとい。
この試合、もう一山あるな。
内心そう思いながら、ハイタッチを交わすネルフ学園ナインを睨んだ。


















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