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「お誕生日おめでとうございますXANXUS様!」
なんだかんだ言って、オレの誕生日がやって来た。
オレは今日で十一歳になった。
家光「XANXUS様、おめでとうございます」
まぁもちろん、沢田家光もいるわけで。
今日は宣言通りに妻と息子も連れてきていた。
XANISは揺りかごの中ですやすやと眠っている。
よくこんな騒がしい中で寝れるもんだ。
沢田家光の息子も寝てるけど。
家光「妻の奈々と息子の綱吉です」
奈々「初めまして♪」
綱吉「スヤスヤ……」
ホントよく寝られるな(汗)
「おにぃ……」
XANXUS「XANIS、起きたのか?」
XANIS「うん。おいしーにおいがした」
お前は犬かっ?
XANIS「ねぇ、いえみちゅとおにぃ、遊ぼ♪」
XANXUS「ああ、そうだな」
家光「自分より、息子の方が良いでしょう」
奈々「ツナ……起きなさい」
家光の妻が息子を揺する。
いや、寝てんなら寝かせてやれ?
綱吉「んー……んー……」
結局目を覚まさなかった。
XANXUS「XANIS、向こうに行こう。オッタビオもいるだろうし」
XANIS「うん、行くっ! 遊ぼっ♪」
こうやって元気なXANISを見てると、本当に命が危ないときがあったのか疑わしくなってくる。
XANISを見つけ、育てたオレでさえも、XANISはオレと同じ母親から生まれ、最初から共に元気に生きてきたように思う。
XANIS「ひつじーっ遊ぼーっ」
……ひつじ?
ひつじって誰だ?
オッタビオ「XANIS様、それを言うのであれば執事ではないのですか?」
XANIS「ひつじいた! おにぃと遊ぶのっ♪」
オッタビオ「そもそも私は執事ではありません」
ひつじってオッタビオのことかよ(汗)
て言うか、執事って言うのがまんざら間違ってないと思うのはオレだけか?
XANIS「ねぇひつじ、おにぃとかくれんぼしよっ♪」
XANXUS「かくれんぼ?」
XANIS「うんっ! あのね、ひつじがオニでね、ザニとおにぃが隠れるのっ♪」
オッタビオ「構いませんが……お気をつけください。貴女はまだ幼いのですから」
こいつの言うことは一理ある。
普通に喋って、普通に立って歩いているが、あくまでXANISはまだ一歳のはず。
オッタビオはそれを心配しているんだ。
オレだって心配だし。
XANIS「10分以内に見つけてね。できなかったら罰ゲームだよ♪」
言うが早いが、XANISは走り去った。
オッタビオ「XANIS様!!」
XANXUS「諦めろよ。一応あいつも何が“危険
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