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正義と悪徳の狭間で
導入編
麻帆良編
導入編 第4-M話 許可証
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れは恐ろしく一方的な物の見方どころか言いがかりの類で、
もし第二次大戦に呪い(まじない)以上の肩入れ、つまり前線に出て言って直接参戦とかやらかしていれば、正面戦闘に優れる西洋魔法使い達も出張ってきて、魔法の秘匿何それおいしいのになった挙句に、余計不利になっただろう…という予測の元に大多数派の理性的な連中が少数の馬鹿を抑えていたというのが事実だ。
逆に、大分裂戦争云々は土着系の魔法使いたちからすると存在すら知らない方が多かった位遠い世界の出来事なのだし、参戦義務やらがあるのはメセンブリーナ系列の関東魔法協会だけだ。
そしてそれぞれの思惑はあるものの、関東魔法協会からの支援要請に応じて、国内の霊脈等の維持や妖怪、組織間の均衡に支障が出ない範囲で義勇兵や人道支援はしっかりやったのだから、こちらも完全に言いがかりだし、
むしろ当時の地球出身の西洋魔法使いの世論としては、アフガニスタン紛争をはじめとする冷戦の諸問題やその他もろもろで忙しい時期にそれ放り投げて魔法世界に召集される事に不満が出てたりしたのが本当の所らしい。

とにかく、仲が良い訳ではないが、衝突にまで発展するのはごくまれな事態で、他の組織にちょっかいかけて捕縛されるのは建前ではなく、本当に組織の意向を無視したような連中か魔法使いにとってもアウトローな連中位だ。

こほん、話がそれた。

「そうじゃったの、長谷川君…君が麻帆良で過ごす日々がよいものであるように祈っておるよ」
「はい、ありがとうございます、学園長先生。それでは失礼します」
お辞儀をして退出する。私の後ろでずっと控えてくれていた(そして私を監視していた)高畑先生と一緒に





「ふぅ…木乃香と同い年の少女が…のう。やはり世の中ままならんものじゃ…」
そのつぶやきを私が聞く事は無かった。





「長谷川君、この後はどうする予定かな?」
高畑先生と廊下を歩いているとこんな事を聞かれた。

「はい、一件依頼を済ませてからm…友人に麻帆良を案内してもらう予定です」
「…アイシャからの定期便かい?いつもエヴァが楽しみにしているよ」
まあ当然想像はつくだろう、月一程度手紙のやり取りをしている様だし、高畑先生は二人の高校の同級生だ。

それゆえ、私が会った事もないアイシャの『麻帆良に残してきた大切な人』については私より詳しい。
…私には二人の関係が家族か親友か恋人かお気に入りの玩具かはわからないが。

「まあ、守秘義務って奴で明言はいたしかねます」
だが秘密配達のオプションはついてないにせよペラペラ詳細を話す様な事はできない。

「ああ、そうだね。それじゃあまた明日、入学式でね」
「はい、それでは高畑先生、失礼します」

校舎の玄関で先生と別れて配達先に向かう事
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