導入編
麻帆良編
導入編 第4-M話 許可証
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律に関してある程度細かく記述している。
たとえば一般人の使用する火薬式の銃器および弾丸の携帯禁止もこれに含まれる。
…共用の魔法式の銃火器は規制はあるものの許可されているけど。
私は向こうでも付加魔法付きの弾丸入りの弾倉を常に携帯していたが基本は純粋な火薬式だった。
現在は異空間倉庫にいくつかの銃器を魔法式の弾丸を装填して携帯しているが、基本はB2弾タイプの偽装銃を使っている。
「以上で相違ないでしょうか」
「うむ、問題ない、ではサインしてくれるかの」
Mr. 近衛から一度ギアスペーパーを受け取り、羽ペンでサインをする。
そしてそれと引き換えに一枚の羊皮紙を受け取る。
麻帆良における武装の売買許可証だ、これがないといろいろ面倒なことになる。
「ありがとうございます、Mr. 近衛」
「これで終わりじゃな、商売だけではなく学生生活も大切にの」
Mr. 近衛…いや学園長が穏やかな顔でいう。
「はい、そういったことを身をもって知るために来ているのですし」
そう、私も微笑み返す。まあ、楽しめるかはともかく楽しむ努力はしよう。
ちなみに、関東魔法協会の場合はこの学園都市といくつかの拠点の敷地が『支配地域』にあたり、
関東一円の殆どを『管轄地域』にしている。管轄地域はその地域に対していくつかの事項に優越権を持つが領土ではない。
この国の魔法組織は大きく分けて3つあって、関東一円に強い影響力を持つ『関東魔法協会』、
京都を本拠地とし、近畿地方を中心に拠点を有する『関西呪術協会』、それに『異能力者互助連絡会』だ。
アンブレラの日本支部も異能力者互助連絡会に所属している。
関東魔法協会がメセンブリーナ連合と関係が強く、明治維新後に立ち上げられた新興組織、
関西呪術協会は陰陽寮を前身とし、明治維新とその後の遷都に伴って現在の形となった元国家機関の歴史ある土着組織だ。
異能力者互助連絡会は…まあ、その他の小さな組織やどちらにも属さないいわゆる野良術者などが緩く結合した組織で登録人数こそを圧倒しているが、どちらかというと衝突を避けるための話し合いの場というべきものだ。
アンブレラが関東魔法教会と個別にこういう契約をしている時点でお察しってやつだ。
その歴史から国土と国内の安寧を第一に考える日本の守護者を自認する者が多い関西と、
世界平和や慈善活動大好きな理想家が多い関東に、自治組織の連合組織の側面を持つ互助連絡会
…まあ、お互い仲が良いとは言えないが、そんなに悪いわけでもない。
土着魔法使いの過激派は西洋魔法使いが世界大戦期における日本への肩入れを邪魔したと考えてるし、
西洋魔法使いの過激派は土着魔法使いが特に大分裂戦争とそれに伴う荒廃を顧みないと考えている。
だが、実際の所、そ
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