暁 〜小説投稿サイト〜
モンスターハンター 〜厄災の狩人達〜
陽龍と陰龍

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その追撃に携行型バリスタの全力の一撃が放たれた。
幾多の矢が宙を跳び陰龍ネヴィアの全身に突き刺さる。
着弾した部分の甲殻は全て剥げ、陰龍ネヴィアはほとんど甲殻が無い状態になった。

「アルフレッド!大タル爆弾G2だ!」

「はい!」

アルフレッドがポーチから大タル爆弾G2を取り出すとそれを腹部に置いた。

「マトレガさん起爆を!」

コクっとうなずいたマトレガが貫通弾を大タル爆弾G2の置かれた腹部に直撃させた。
爆発物を最大限に詰め込んだ大タル爆弾G2は轟音と共に爆発し、陰龍に更なるダメージを与えた。

「よぉしここまででようやく峠を越えたってレベルだろう、まだまだダメージを与えていくぞ!」

陰龍ネヴィアが少し苦しげにしているのをダイラスは見逃さず、ガンナーであるノア達の方を見た。

「毒状態か!ありがとなノアさん!マトレガさん!」

グッドサインをしながらノアとマトレガはそれぞれ分散しネヴィアに射線を向けた。
そしてどこからか壮大さと悲壮に満ち溢れた雄大な音色が聞こえてくる。

「この音色…【戦神乃宴】か!」

辺りを見渡すとワーノルドが古龍笙【戦神乃宴】を奏でていた。
攻撃力強化【大】、防御力強化【大】、体力回復【大】、精霊王の加護、全状態異常無効、会心攻撃強化
全属性耐性の旋律を持つ【戦神乃宴】が勝利の女神をロギア達に微笑ませようとする。

「よぉし一気に畳み掛けるぞォ!」

息づいたエイジも双剣を振りかざしネヴィアの体に斬撃を浴びせていく。





全てを出し切る連撃はなおも続くかと思われたそのときであった。

「ガムロス様?いかがなされました?」

アリデシアがガムロスから何かを聞き取った。

「そ、その様なことをガムロス様がする必要は…!」

アリデシアが必死に首を振って拒もうとしたが、陽龍の意思は絶対らしい。

「…分かりました。皆さんも分かってくれるでしょう…。」

ついに折れてしまった。



空中に佇む陽龍ガムロスが突如竜巻を作り出しロギア達を吹き飛ばしてしまった。

「な、なんだこの竜巻…ガムロス!?」

「何で邪魔するんだよー!」

竜巻で吹き飛ばされたロギア達はアリデシアの下へ落下した

「…っててて、アリデシア これはどうなってるんだ?」

「…ガムロス様はご自身の手で陰龍ネヴィアに終止符を打つ、とおっしゃられました。」

頬に涙をこぼしながら言った。

「なっ…ガムロスがたった一体で!?」

「はい…、皆様への言伝です。
長きに渡りよく奮闘してくれた。精鋭たる狩人の皆よ。
私はこの手で陰龍ネヴィアを葬り、自身もまた永き眠りにつく。
知恵ある子孫よ、皆を統率し禁薬を作り上げたこと賞
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