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余命と幼い男の子
余命と幼い男の子 第2話

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 幼いながらも・・・がんばって泣かないようにしている伊代を見て看護婦さんは

皆心を掴まれるのでした。

「伊代君・・・ちょっと待っててね!先生・・・呼んでくるから!」

がらがらという音がして閉まっていたドアが開き・・・看護婦さんは振り返らずに出て行き

ドアの前で泣いていた。

「うぅっ・・・こんなに幼いのに外の世界を・・・知らないなんて・・・!

何で生まれてすぐに・・・事故なんか・・・・・に巻き込まれたのよぉ!

こんなの・・・考えられないよぉ!」

そして・・・看護婦さんは決意をしたみたいに伊代の担当の医者のところに

向かった。

コンコンっとノックをして先生に

「入りますよ?先生・・・」

と言ってドアを開けた。

「なんだ?伊代君に何かあったのか?」

という質問に首を横に振った。

「ならどうしたんだ!そんなに泣いて・・・!」

そして、看護婦さんは口を開いた。

「あの・・・先生!伊代君が亡くなる前に・・・外の世界を見せてあげたいんです!

お願いします!お願いです・・・伊代君がこのまま亡くなるまで外の世界を見れないまま

なんて嫌なんです!」

その看護婦さんの訴えが先生の心を掴まれたかのように

半泣きでうなずいた。

「では・・・君が伊代君を外の世界を見せてあげなさい!

でも・・・注意事項は守ってもらうぞ!」

「はい!任せてください!」


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