第八十二話 切り拓かれる運命
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募らせていく中、彼等は出撃の準備を整えていく。
◇
オレンジカラーのデスティニーは次々と移動を繰り返してアークエンジェルの攻撃を防ぎ、逆に反撃を加えていく。ハイネの猛攻に耐え忍ぶようにアークエンジェルはミサイルや主砲を放つがデスティニーにはかすりもしない。
「その程度か!前大戦の英雄って言った所で戦艦じゃあMSに対抗できないってことだな!」
『ならばMSの相手はMSが行って見せよう!』
そう言ってハイネのデスティニーに割り込んできたのは同じように専用カラーを施された砂漠の虎、アンドリュー・バルトフェルドだ。ビームランチャーとシールドランチャー、ミサイルを放つことでデスティニーの気を引きつけて介入する。
「専用カラー?隊長機ってわけか!」
『砂漠の虎って言えばわかるかね?』
「ヒュ〜、アンタがあのクライン派の……いいぜ、だったら俺がここで落としてやろうじゃねえか!」
そう言って肩のフラッシュエッジ2ビームブーメランを抜いてサーベル代わりに展開する。それを見たバルトフェルドはシールドランチャーで狙いを相手の手元に定め、ビームを放つ。しかし、ハイネは手首のワイヤーアンカーを岩に向けて射出し回避した。
『操作は上手いが――――そこだ!』
バルトフェルドはワイヤーによって動く不規則な操作に対応してビームサーベルで切りかかる。ハイネもデスティニーのフラッシュエッジ2で迎撃しようとする。
『やらせん!』
ビームブーメランの威力は非常に高く、例えビームシールドであったとしても突破されるほどだ。それを前に流石にバルトフェルドもリゼルのシールドで受け止めようなどという無謀な真似をすることなく、距離を取って回避した。
「逃がすか!」
サーベルとして振り下ろしたフラッシュエッジ2をリゼルは躱したが、デスティニーは振り上げると同時に本来の用途であるブーメランとして投げ飛ばす。
『何て性能だ!?勢いも桁違いだぞ!』
ブーメランの実体部分をビームサーベルで防ごうとしたが、勢いが強くリゼルはビームブーメランを弾けることなく逆にそのまま腕ごと切り裂かれた。とはいえ、バルトフェルドもただでは転ばないとそのまま一気に突撃してもう一方のシールドを持っている左手側の腕からビームサーベルを抜いて叩ききろうとする。
「ハッ、軽いぜ!全く重さが足りてねえ!!」
だが、リゼルの振り下ろしたビームサーベルの攻撃は全く通じない。左手に取り付けられたアンチビームシールドによって容易く防がれてしまった。そのままデスティニーは右手を突き出しパルマフィオキーナでリゼルを仕留めようとする。
「そら、こいつで終わりだ!」
『いいや、まだだ!』
バルトフェルドはシールドを正面に構
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