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こんな私(俺)の物語
第十話 チェスゲームですか敗北ですか
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蝿い。

「ライザー様曰く、『妹をハーレムに入れることは世間的にも意義がある。ほら、近親相姦っての?憧れたり、羨ましがる者は多いじゃん?まあ、俺は妹萌えじゃないから形として眷属悪魔ってことで』だそうだ」

・・・・・・バカの発言だが、愛のない近親相姦はいけません!
バカだ。焼き鳥。下手すりゃ、妹死ぬぞ?
悪魔ってみんなこうなのかな?やめたくなってきた。

「では、行くぞ!リアス・グレモリーの『兵士』どもよ!」

一誠に向かって拳を振るう。間一髪、顔を横に避けて当たらなかった。
って『兵士』どもよ!って。俺もターゲット!?

「うん。この程度の打撃はかわすか。すまない。少し見くびった。一段、否、二段ほどギアを上げよう!」

先程よりもはやく殴りかかるイザベラ。ブーステッド・ギアのせいで激しい運動が出来ないため、一誠はいつもよりサンドバッグになっている。
蹴りを入れようとしたところで、俺はその足を受け止める。あくまで俺は時間稼ぎ。

「ぬっ!?」

「紫さん、ありがとうございます!」
『Boost!!』

こうしているうちに倍加は滞りなく進んでいく。

「やるな。てっきり肉弾戦は専門外だと思っていたのだがな」

「あら、誰も魔術しか出来ないなんて言ってないわよ」

「それでも、そっちの『兵士』の方ができると思っていたんだ」

「そう。油断していたら沈めるわよ。」

「挑むところだ!」

素早く後ろに跳んで体制を整えたイザベラ。その直後、右拳が飛んできた。顔面狙って。
乙女の顔面を殴るな!顔を左に動かして避ける。続いて飛んできた右足を左手で受け止める。そのまま右足を掴んで引っ張る!体制を崩したと思ったら、左手を地面について、蹴ってきた!それをスキマの縁で受け止める。
怯んだ瞬間、掴んでいる足を離して、回転しながら右手に持っている傘を当てる!

「がっ!」

入りが甘かったな。俺もまだまだだ。

「紫さん!あとは任せてください!」

「あら、じゃあ頑張って」

「はい!」

一誠が俺の前に出る、が、蹴られた。
おい、俺が時間稼ぎした意味なくなってんじゃん。
ああ、サンドバッグになっているよ。これが修正力というやつか?

「以外とやるな。正直、もう一度痛め付けたら終わると思ったんだがな・・・・・・。どうやら、リアス・グレモリーはよく鍛えこんでいるようだ。何より体力が凄まじいな。真剣勝負の場合、一番重要なのは体力だ。ただ対峙して戦うだけならバカでもできる。だが、それを継続して数分間でも戦うにはかなりの体力が必要だ。戦闘は体力と精神を激しく使う。避けるだけでも相当な労力がいるからな。それがいまのところ可能なのは、君たちが相当な体作りをしてきたからだ」

一誠が持つ
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