余命と幼い男の子 第1話
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「伊代君・・・残念だけど、君はもう長くは生きられない。
もって・・・1年だ」
伊代は担当の医者に余命宣告を受けました。
だが、伊代には何を言っても事故のことを思い出して、光を持たない瞳で
泣くばかりです。
その姿を見ている医者は何度もらい泣きをしているか・・・。
〜1ヶ月後〜
伊代はどんどん痩せていきました。
精神的にも・・・苦痛が襲ってきているからです。
伊代は・・・今は家族が1人もいませんでした。
親戚はいると思いますが・・・両親が駆け落ち寸前で結婚したので・・・
誰も伊代を看護してくれる人はいませんでした。
「伊代君ご飯だよ〜伊代君?大丈夫?」
誰になんと言われても・・・希望を・・・光を失った伊代には届きませんでした。
「伊代君・・・ご飯食べなきゃ死んじゃうよ?」
感情を持たない瞳は・・・誰にもわからないところを見ているようでした。
「どーせ俺・・・もう死ぬんでしょ?どうせ死ぬのに希望を持っても意味無いんじゃないの?」
いつも、看護婦さんが来るたび・・・そう答えていました。
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