暁 〜小説投稿サイト〜
いつの間にかハイスクールD×Dの木場君?
混沌のプライド
第12話
[10/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
あげます。

「すまん、木場」

「よく頑張りました、イッセー君」

そのまま部長の傍まで連れて行ってあげると自分の力だけで立ち、膝を付いて手を差し伸べます。

「部長、帰りましょう」

「イッセー」

その手を部長が握ると今度は部長の隣に居たグレモリー卿達に頭を下げる。

「勝手な事をして申し訳ありません。ですが、我が主を連れて帰らせてもらいます」

連れて帰ると言っても僕が居ないと帰れないんですけどね。まあ今回は楽しませてもらったので代価をあげても良いでしょう。

「イッセー君、楽しませてもらったお礼です。使い方、覚えてますね?」

転移の魔剣に魔力貯蔵の効果を持たせた物をイッセー君に手渡す。

「サンキュー、木場。それじゃあ、皆、また部室で」

イッセー君が転移の剣を振り、この場から去っていく。さて、僕は僕で用事を済ませましょうか。ライザー様に向かって一言告げる。

「起きていらっしゃるのでしょう、ライザー様」

「……ふん、気付いていたのか」

「ええ、まあ気絶していたのは確かな様ですけどね。治療、要りますか?」

「いらん、この程度、少し休めば治せる」

妹であられるレイヴェル様に支えられながらライザー様が立ち上がる。

「それにしても、貴様は一体何者だ?あの十字架を普段から身につけているなんて。マゾか?」

「いえいえ、僕は教会から追われた身とは言え、信徒ですから。日々主への祈りを捧げ、十字架を身につけ、それによって受ける苦痛は主から与えられた試練と思っています。慣れれば結構どうにかなるものですよ」

イッセー君が落としていった十字架を拾い上げて首に掛け、服の中に入れてみせます。

「悪魔らしくないとお思いでしょうが、僕の生きる道ですから。どんな環境におかれ様が、僕は主への信仰は止めませんよ。これもまた欲望の一つですから」

「……歪んでいるな。それも酷く。だが、欲望に忠実なのは実に悪魔らしい」

「お褒めに預かり恐悦至極」

恭しく一礼した後に鎧砕きと兵士殺しを作り出してライザー様に差し出す。

「フェニックス卿のコレクションだったのでしょう。イッセー君が壊した物の代わりです。壊された物よりも性能は上がっています。それから」

間近で見て、触れて、解析したことで産み出せる様になった新たな魔剣。フェニックスそのものと言える新たな概念の魔剣。折れようと砕けようと、炎と共に再生する魔剣。魔剣フェニックスを産み出す。

「これは僕の新作です。ライザー様のおかげで完成した、魔剣フェニックス」

「魔剣、フェニックス?」

「フェニックスの特性を宿した魔剣です。折れようが砕けようがフェニックスの如く蘇る魔剣です」

そう言って剣を叩き折り
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ