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いつの間にかハイスクールD×Dの木場君?
混沌のプライド
第12話
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兵藤君は土下座をしました。

「ええ、構わないですよ。ですが、兵藤君は何を代価に捧げてくれるのですか?」

「色々、本当に色々考えたんだ。合宿の初日に、露天風呂で言われたときから。自分の全てを賭けてでも成し遂げたい何かを」

「ええ、それで何か見つかりましたか?」

「ライザーに負けた時、部長は泣いていた。オレが弱かったから。オレは弱い、少し前までスケベなだけの高校生だったから。だけど、好きな人を泣かせたままでいる弱い男にはなりたくない!!これからも泣かせてしまうかもしれないけど、それでもそれを笑顔に変えてみせる!!オレは部長の笑顔を作り続けてみせる!!」

顔を上げた兵藤君の顔はもの凄く綺麗な顔だった。純粋でどこまでも欲望を追い求める悪魔らしく、人間らしく、男らしい顔です。

「だから、守る為に必要な物以外、好きなだけ持っていけ!!」

ですが、どこまでも顧みないのは減点ですね。

「それがどういう意味か分かっていますか?もう一度良く考えて下さい。前提知識として教えますが、僕は部長のことはどうでも良いと思っています。何が欲しいのか明確にしないのならライザー様倒せるギリギリの力を持つ魔剣を与えて、全てを貰っていきますよ。記憶や寿命、そう言う物も僕は徴収出来るのですよ」

「なら今はあの炎を、フェニックスの炎に対抗出来る力をくれ!!フェニックスを倒す力は赤龍帝の篭手でなんとかする。それの代価に相応しいのはなんだ?」

「そうですね。フェニックスの炎を限定にするならそこまでの対価は要らないですね。ですが2週間、僕の実験に協力してくれるのなら雷撃以外の魔法を無効化する物をあげましょう。どうします?」

「どんな物なんだ」

「銘を鎧の魔剣。鎧化(アムド)の呪文で詠唱者を包む鎧となる魔剣です。魔力を通さない金属で構成されていますが、金属故に雷撃だけは防げない物です。熱や浸水はカバーしてくれるんですが」

「それで十分だ」

「ではこれがその魔剣です。明日、結婚会場に向かうまでに慣れておいて下さい。傷の治療と送迎はサービスしておきますよ」

鎧の魔剣を作り出して手渡し、治療の魔剣で兵藤君を斬りつけて残っている傷を全て癒す。

「木場、ありがとう」

「気にしないで下さい。僕は君の事が気に入っているんですよ。イッセー君」

「ははっ、初めてだな。お前が名前で呼んでくれるの」

「ふふっ、そうですね。言ったでしょう、君の事が気に入っているって。その欲望に忠実なまま、何処まで駆け上がれるのか。それを僕は楽しみにしてるんですよ。歴代の赤龍帝は悲惨な末路しか辿っていません。ですが、今代の赤龍帝は規格外過ぎますからね。どうなるのか予想が出来ない。それがもの凄く楽しみなんですよ」

基本性能は論外な程低
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