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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第15話
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の人は凄ぇ。普通はそんなこと出来ない。多分、世界のトップクラスでも出来ないことだ、それは。

「これで少しは経験値的な問題はカバーできるね。あと、最後に私が本気出せば紅椿の調整なんて3分も掛からないね!」

この状況でそれはでかいな…………。

「まぁ、最後はちーちゃんに全部任せるよ!」

千冬は少し考えているようだった。

「…………よし、ではこれより篠ノ之、織斑両名による任務を開始する。時間が押しているから作戦開始は15分後!他の物は機材などの準備をしろ!」

そう言われ、みな各々の仕事始めた。結局、篠ノ之博士に勝てなかったな、と思っていると束が近づいてきた。

「やあやあ、しゅくん!」

「篠ノ之博士…………。流石ですね」

「そりゃ、私は天才ですから!ブイブイ!!!でも、しゅんくんも中々だったよ〜!最後だって五分五分だったと思うよ〜。最後はちーちゃんの私へのあ―――――あいたぁ!」

束の台詞は千冬の出席簿アタック―――もとい打撃攻撃によって阻止された。

「さっさと仕事をしろ、馬鹿者。大海、お前もだ」

「「はい……」」

千冬は全くと言いながら去っていった。

「えへへ、怒られちゃったね、しゅんくん」

「何で俺まで……」

「ふふ、今日は楽しかったよ、しゅんくん!これからも私を楽しませてね!じゃないと―――――」

―――――うっかり殺しちゃうから。

「それじゃね!」

束は去っていった。俊吾には束が最後に何と言ったのか聞き取れなかった。小さい声で言ったのか、はたまた何も言ってなかったのか、俊吾には分からない。

気にすることでもないので、俊吾は自分に割り当てられた仕事に取り掛かった。すると、麻耶が慌てた様子で作戦室に入ってきた。

「た、大変です!更識……楯無さんが負傷しました!銀の福音によるものです!」

俊吾は一瞬、頭の中で真っ白になった。ふと、視界に入った簪がその場で崩れ落ちた。俊吾は直ぐに簪に駆け寄る。

「嘘……お姉ちゃんが…………?」

「大丈夫だ、簪。お前の姉さんが簡単にやられるわけがない」

「で、でも、さっき負傷って…………」

「負傷っても少し怪我したくらいだって。大丈夫だ、あの人は」

「う、うん……そう、だよね……お姉ちゃんだもん…………」

「ああ、そうだ。だから、俺が迎え行ってくるから、簪は待っててくれ」

正直、銀の福音の攻撃を受けたとなると、ちょっとした怪我なはずがない。かなりのものになるだろう。だが、あの楯無が簡単にやられるとは思えなかった。ということは、何か不足の事態に陥ったと考えられる。救援、又は救出は出来るだけ早いほうがいいだろう。

「…………更識の居場所は?」

「先程、表示
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