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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第15話
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だぞ、束。やりすぎるなと」

「えへへ〜、みんなに会えてちょっと張り切っちゃった。てへ☆」

「それで、束。赤椿の設定にはどのくらい掛かる?」

「お、織斑先生!」

驚いたような声を挙げたのはセシリアだった。それはそうだろう。あまり稼働していない箒が選ばれるとは思っていなかっただろう。現に、俺もそうだし。

「では、聞くが……そのパッケージはもうインストールしているのか?」

「い、いえ。それはまだですが……」

「私にかかれば調整は7分で終わるよ〜」

これは決まりだ、みたいな空気を一体を支配する。だが、一人納得していない人間がいた。俊吾である。一人、束を見つめると、それに気づき笑った。

あの人は……反論されるのを待ってる………………?だったら良いだろう。やってやろうじゃないか。

「それでは決まりだな。ではこれより「いえ、織斑先生。待ってください」…………何だ、大海」

みんなが俊吾を見る。その視線だけで緊張し、吐きそうになるが束の思い通りにはさせない。その思いで俊吾は口を開いた。

「俺はその意見に反対して、セシリアさんに一夏の移動をして貰った方がいいと思います」

「…………言ってみろ」

みんな、俊吾の言葉を待つ。

「まず、高速移動経験の違いです。セシリアさんは20時間、箒さんは0。まず、これは大きいかと思います。高速移動状態では、やはり不足の事態に陥ることがあります。それに対処できる可能性が高いのはセシリアさんです。いくら緊急事態といえど…………いえ、緊急事態だからこそ、パッケージをインストールして確実な人材を選んだほうが良いと思われます」

千冬は鋭い眼差しで俊吾を見ている。束はニコニコしながら、この状況を楽しんでいるように見える。

「次に、第四世代が未知数過ぎる所です。篠ノ之博士の言葉通り、紅椿は性能が高く素晴らしいことが良く分かります。あの言葉に嘘はないでしょう。ですが、性能の限界値というのが分かりません。これでは、作戦を立てる際に限界値が未知数だと確実なものが立てられません。逆にセシリアさんは自分の限界を知っています。それに、遠距離タイプなので近接特化の一夏と相性が良いかと」

束は相変わらず笑っている。

「最後に、箒さんが紅椿に乗ったばかりとういうことです。ISは稼働時間が命です。稼働時間数分と数百時間では比べるまでもありません。それに、箒さんのIS適正はCです。正直、短時間で紅椿の全てを理解し、能力を出し切るのは無理かと」

「あ、最後は違うなぁ。箒ちゃんのIS適性はAになったよ」

「……それはどういうことですか?篠ノ之博士」

「さっきフォーマットとかしてるときにちょちょっと調べたんだけど、適正値が上がってたんだ」

なるほど……
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