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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第15話
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「まぁ、自分でやりましたけど」

「うんうん、君は私が思ってるよりも優秀だね〜。このまま助手にしても良いかも」

技術的な面では尊敬はしてるからその台詞は嬉しいが、何故だろう心の底から遠慮したい。

「ん!ありがと!もう大丈夫だよ!」

そう言って、束はコードを抜いて別な端末で色々と操作し始めた。俊吾はパッケージのインストール率を見るために荷物のところに戻った。

「ねぇ、俊吾。一体、何されたの?」

「ん?別にISを少し見られただけだよ。…………多分」

もしかしたら、何かされてたかもしれないけど何もない事を祈ろう。っと、もうインストール終わってるのか。

その時、海の方から何か音がした。見ると、箒が紅椿の試乗をしているようだった。動きは俊敏、パワーもある。正直、現存するISの中でトップクラス……いや、それ以上なのではないのだろうか。

…………何か、箒さん浮き足立ってるような気がするな。気のせいかもしれないけど。

皆が呆然とその姿を見ていると、何やら慌ただしくなってきていた。紅椿を見てではない。何か、不祥事が起きたような、そんな感じだ。すると、直ぐに千冬の声が聞こえてきた。

「注目!これより、IS学園教員は特殊任務に移行する!IS稼働は中止!各自、片付けて旅館に戻れ!以上!」

千冬のその台詞に皆戸惑う。いきなりそんなことを言われれば当たり前だろう。

「とっとと戻れ!以後、部屋から出たものは問答無用に拘束する!速やかに片付けろ!」

その恐喝じみた台詞から普通でないことが感じ取れた。皆も尋常さを感じたらしく、速やかに行動し始めた。

「専用機持ちは全員集合だ!織斑、大海、オルコット、鳳、デュノア、ボーデヴィッヒ、更識!―――それと、篠ノ之もだ!」

これから特殊任務に駆り出されるのかねぇ…………。命に関わる事なんだろうな、何となくそんな感じがする。

◇   ◆   ◇   ◆

―――同時刻、太平洋沖10数キロ地点

楯無は一人、海の上で奮闘していた。

「うぐっ…………いうこと……聞きなさい…………!」

楯無は送られてきた試作武器を扱っていた。試作武器というのは、水を操るナノマシンそのものであった。

今回の目的は『アクア・クリスタルだけは補えない火力を補うための試作』だ。どうしてもアクア・クリスタルだけは少し火力が寂しい。なら、ナノマシンを武器として登録して現地で水を調達→火力不足解消?といった感じらしい。なので、水が沢山ある海が条件に適しているというわけだ。

ただ、競技として使うなら絶対に現地で水は調達できない。ということはだ。競技として使わない用の装備ということだ。なので、俊吾にも言っていない。と言うか、言えない。国家機密なのだ、これ
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