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IS 〜インフィニット・ストラトス〜 日常を奪い去られた少年
第15話
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人だった。そう、ISの生みの親の篠ノ之束だった。

「というか、酷いよ、いっくん!昨日気づいて欲しくて、前々から用意してたのに気づいてなかったなんて!!!」

いや、あれじゃ気づいても反応しないだろう。何を言ってるんだ、この人は。

「まぁ、いいや。箒ちゃんはどこかな?」

「え〜、多分、先に行ってるんじゃないんですかね」

「そっか〜。じゃ、私は行くね!!!」

そう言って、駆け出すかと思われたが、止まり俊吾の方を向く。

「…………へ〜、君が大海俊吾か〜。へ〜」

ジロジロと俊吾を見る。正直、ジロジロ見られていい気分ではない。

「あの、一体、何ですか?」

俊吾かそう言うと、束は観察を止め少し離れた。

「ふむふむ…………中々面白そうな子だね!じゃあ、またね!しゅんくん!!!」

束はそういって駆けていった。物凄いスピードで。

「…………何なんだ、全く」

嵐が過ぎていったとはこのことだ。あまりの衝撃に、思考が追いついていない。だからといって、考えがまとまったところでどうにかなる気もしない。

「凄いな、俊吾。束さんが、身内以外であだ名つけてるの始めて見たよ」

それは光栄な事なのだろうか。正直、面倒な気配しかしないだが、それは。

「……と、少し急がないと不味いかもな。行くぞ、一夏」

時計は集合時間十分前を指していた。二人は、少し急いで集合場所に向かった。

◇   ◆   ◇   ◆

「よし、全員集まったな」

千冬はそう言って、全体を見渡す。

「さて、これから各班に分かれて装備試験を行ってもらう。専用機持ちは専用パーツのテストだ。迅速に行なえ。解散!」

そう言われ、生徒は各々の班に分かれて装備を色々と操作し始めた。

「ああ、篠ノ之。お前はちょっとこっちに来い」

「はい」

一体どうしたんだろう、箒さん。ま、気にしても仕方ないか。それよりも、俺の専用パーツってなんだろうな。楽しみだ。

「え〜と、高速移動パッケージに防御用パッケージ、それに…………重砲パッケージ?何だこれ……」

訝しげな顔をして、パッケージの説明を見ようとすると、先程聞いたばかりの声が響いた。

「ちーちゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!!」

あ、これは無視しておこう。関わるとロクなことにならない。え〜、何何。

「束……」

「さぁ、ちーちゃん!一緒にハグハグしよう!!!愛を確かめあ―――ぶへっ」

このパッケージは固定砲台の重砲をそのまま黒天慟弐取り付けるもので、文字通り重兵装になってます。

「ぐぬぬ……相変わらずのアイアンクローだね!だがしかし!!!」

ただし、ある程度は軽量化されていて移動式砲台となっています。た
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