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Fate/stay night -the last fencer-
第二部
聖杯戦争、始動
再び出会う雪の少女
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られていく。
 昨日あれだけの仕打ちをしといてどういうつもりだバカヤロウ。

 唯々諾々と従っている士郎も士郎である。

 …………別に方針としては俺も文句ないけどさ。

「だから放課後はちゃんと残ってること……あ、コレ美味しい」
「それは構わないが……人の弁当を横取りしていくのはどうかと思う」
(……………………)

 人の憂いた気分を差し置いてイチャイチャイチャイチャ。

 ……これは相応の報復を与えてやらねばなるまい。

「………………」

 そーっと移動して、淵に手を掛ける。
 二人の位置を確認し、真ん中になるように微調整。

 息を殺し、気配を断ち、背中からゆっくり降りていく。
 脚に意識を集中しながら、腹筋に力を入れて身体を支える。

 手を伸ばせば届く位置に、二人の頭がある。

(さあ、貴様らの談笑を止めてやろう)

 俺は寒空の下で冷えきった自分の手を、音もなく彼らへと伸ばしていき────



「「ひゃあぁっ!?」」



 二人の背中に突っ込んだ。

 猫のように飛び上がった二人は一気にこちらから距離を取り、何事かと視線を向けてくる。

「あはははははははっ! ガチでビビってんじゃん! ひゃあぁって、二人揃ってひゃあぁって!! あはははははははっぐ!? ごべ!?」

 逆さまの状態で爆笑していた俺の腹部に、二発のボディーブローが全く同時に炸裂した。

 ちなみに、二回目の悲鳴は地面に落ちたためである。

「お、おまえ何やってんだ!? ビックリしたなんてもんじゃなかったぞ!」
「まったくよっ! 心臓が止まるかと思ったじゃない!」

 あまりのダメージに俺の心臓も止まりそうです。
 腹を殴られた時点で手を腹に当てていたので、受け身すら取れなかった。

 くそ、やった後のことを考えてなかったぜ、俺としたことが抜かったわ。

 …………誰だ、いつものことだとか言ったヤツは。俺にはちゃんと聞こえたぞ、出てきやがれ。

(バカじゃないの)
(ざけんな。さっきまで黙秘権行使してやがったくせにいきなり出てくんな)

 どこからか見ていたらしい。

 こういうときだけいちいちツッコミに来るんだから性質が悪い。
 しかし今は絶賛ケンカ中なので、フェンサーが謝らないかぎりこれ以上は口を利いてやらない。

「あー……いてて……息ピッタリだな、おまえら」
「アナタ、あんな所で何してたのよ」
「俺が先に屋上来て陣取ってただけだろーが。後から来たおまえらに文句言われる筋合いはねぇぞ」
「わざわざ脅かす必要はないだろ。普通に話しかけろよ、普通に」
「うっせ。俺抜きで今後の方針話してるからだろ。俺にだって関係あるんだから呼べよ」

 俺
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