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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第33話 さあ領地改革だ!!でも人手が足りない!!
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ギ商会の方で噂を流してほしい」
父上の言葉に、カロンとアルベールがホッとした様な表情を浮かべました。この採用条件と試験方法なら、マギ商会と侯爵軍に影響は最小限で済みます。これはマギ商会と守備軍が、現地採用を主としているのが理由です。(土地勘とモチベーションの都合)
「次は現状の把握と検討だな。商会と軍の現状を報告してくれ。……そうだな、先ずは
守備隊長
(
アルベール
)
の報告から聞こうか」
アルベールが父上の声に返事をし、立ちあがって説明を始める。
「軍の編成は、既に終了しています。王国軍が撤退した跡に、侯爵軍の人間を詰めさせました。森の脅威が大きく下がった今は、配置人員は少数で十分ですから。手持ちの騎獣は、各領地に
ほぼ
(
・・
)
均等に配置予定です」
「ほぼ? 内訳は如何なっている?」
父上が聞き返します。
「詳しい内訳は、後ほど報告書で提出します。38頭の騎獣とその乗り手は、旧ドリュアス領とオースヘムにそれぞれ7配置し、残りの領地はそれぞれ4配置予定です」
「旧ドリュアス領は今後発展の中心になるからとして、オースヘムは塩田の守護の為に多く騎獣を配備するのは分かる。しかし、残りの領に配備する騎獣が4頭ずつでは少なく無いかね?」
父上がアルベールに、疑問をぶつけました。
「確かに少ないです。しかし、補充目処が既にありますから。少しの間なら、4頭だけでも問題無いでしょう。用途はパトロールと、亜人を森の奥に追いやるだけですし」
「だが、好ましいとは言えないだろう。明日にでも、木の精霊から第一陣の騎獣を受け取って来る」
「受け取りの内訳は、如何なさるおつもりですか?」
その質問に、父上が少し考えました。
「その目的で行くと、グリフォン・ヒポグリフ・風竜は当然だな。この際だから、ユニコーンとペガサスも受け取っておくか。他はまだ、時期尚早か?」
まるで独り言を言うように答える父上に、アルベールが言い返します。
「いえ、ワイバーンも一緒に引き取って来てください」
「何故だ?」
「野生のワイバーンは、人に慣れるのに時間が掛ります。それを利用して、新人達の教育も同時に行おうと思いまして」
「いきなりワイバーンは、流石にハードルが高すぎないか?」
「その位でなければダメです」
何が駄目なのか良く分かりません。アルベールの物言いに、父上は渋い顔をしています。ひょっとしてアルベールは、母上を超えるドSなのか? と言う考えが頭をかすめ、背筋がうすら寒くなりました。
「……まあ、守備隊長がそうまで言うなら、私は反対しない」
父上が、いたいけな新人達を見捨てた!!
「そうね♪」
うわ!! 母上が物凄く良い笑顔で肯定した!!
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