Episode19:誘拐
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とそうと加重魔法、その中でも姉のスバルの奥の手とも言っていい魔法を発動した。領域干渉歪重空間。精度はスバルのものより数段落ちているが、それでも飛行する機械を落とすには十分だった。グングン高度が下がっていく機体。だが、それは唐突に終わりを迎えた。
「ぐっ!?」
足元に倒れていた護衛の一人が、隼人の太ももにナイフを突き立てていた。鋭い痛みのせいで集中力が途切れ、歪重空間は崩れ去った。
加重がなくなった機体はすぐにバランスを取り戻し、隼人から遠ざかっていく。
「邪魔だッ!」
未だ尚ナイフを深く刺しこんでくる男を蹴り飛ばし、痛む脚を押さえて隼人は屋上から飛び降りた。すぐに減重、減速の術式が発動し、隼人の体はゆっくりと地面に降り立った。
「…ハメられた…!!」
隼人の拳が、ビルを揺らした。力任せに殴りつけたコンクリートの壁は大きな円形にへこみ、隼人の手から血が流れた。
地面に落ちているほのかの端末を拾って、隼人は足早にその場を後にした。
ーーto be continuedーー
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