第13話 呪われた姫
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アルト王は辺りの兵士、文官を見回し
「キラさん一行とセリア騎士団長、セシリア少尉、アルバート宰相以外は全員退室せよ」
「しかし陛下」
「国家の威信に関わる重要な話がある、他のものはすぐに退室せよ」
アルト王の言葉に俺たちとセリア親子、アルバート宰相以外の人はすべて退出した。
「キラさん、すみませんがとなりの会議室で話を続けたいので申し訳ないですがきていただけますか」
「わかった」
「アルバート、すまないが……」
「わかっております。私はここにおりますので」
「うむ」
俺とイフリート、シヴァ、アルト王、セリア親子の6人で会議室に向かった。
「で話を戻しますがアリスを学園都市に通わせるたいので護衛騎士をしていただきたいのですが」
「・・・・・・俺がか?」
「はい、英雄キラさんがアリスの護衛騎士になっていただけたら、私も安心ですので」
「めんどくさいからいやだ」
絶対に何かある。てか誰が英雄だ。
「即答ですか」
アルト王が苦い顔をしている。
「それに護衛騎士はセシリアさんがいるじゃないか?」
アルト王にいつの間にか敬語でなくなっている俺。
大丈夫だよな。
横にいるセリアを見ると首を振り
「いえ、セシリアは仮の護衛騎士でして」
「仮の護衛騎士?」
「アリス姫の護衛騎士は各騎士団が1ヶ月ごとに交代制でになっております。今月は我がバーミリオン騎士団になっており、来月は他の騎士団になっております」
おかしいだろう、仮にも姫様の護衛がなんで騎士団が受け持つんだ?
たしか護衛騎士は王女の母親つまりお妃様の親族や上級貴族か近衛騎士が受け持つ花形の役職と言ってもいい。
それがなんで騎士団が受け持ちさらに1ヶ月交代なんかになってるんだ?
絶対何か陰謀とかあるよな。
アルト王には悪いが断るのが一番だ。
「なんか本当にめんどくさそうだからいやだ」
「キラ様、陛下のお話を聞いて頂けませんか」
セリアは悲しそうな目で俺を見る。
アルト王をみると先ほどとちがい辛そうな表情だ。
2人共なんでそんな顔するんだよ。
まるで俺が悪者みたいじゃないか。
「ねえ、話を聞くだけ聞いてあげたら?」
「綺羅様。お友達が困っているのですよ、理由も聞かずに断るのは……」
イフリートとシヴァも2人の話を聞くようにすすめる。
聞くと絶対に断れない気がするからいやなんだが、
「……わかったよ、とりあえず話は聞くよ」
俺は10年前に起きた出来事を聞くことになった。
10年前アリス姫が生まれた
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