暁 〜小説投稿サイト〜
ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
本編
第31話 エグイ?それはお互い様です
[2/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ァリエール公爵も協力してくれますし。

 国や王家が払えないのに、弱小?のドリュアス家が払える現実に凹みます。トリステイン王国の内部腐敗が、それだけ進んでいると言う証拠と言えるでしょう。……鬱になりそうです。

 次に借金を返すかですね。これは残念ながら、返さなければなりません。その理由は、これからの資金調達です。ドリュアス家は開拓の為に、これから借金をして資金を集めなければなりません。そんな家が「借金を踏み倒す家」と言う醜聞が立てば、如何なるでしょうか? ヴァリエール公爵も資金を貸しにくくなりますし、クルデンホルフ大公は一銭も貸してくれなくなるでしょう。相手が唯の商人なら、犯罪者として一網打尽に出来ますが、バックにリッシュモンが付いて居る以上、不可能と考えるのが妥当です。

 払わなければ、醜聞をたてて資金調達妨害。更に信用問題で煽られれば、マギ商会にも大きな打撃を受ける。……確実に開拓失敗コースですね。

 国や王家が払うなら、内部抗争が勃発(起きなければ煽る)します。もし抗争が勃発すれば、それを治める為にヴァリエール公爵家とクルデンホルフ大公家は、手間・資金・人材を取られて消耗してしまいます。……これが一番不味い開拓失敗コースですね。

 更に対応にもたつけば、利子により状況は更に困窮してしまいます。……時間もあちらの味方ですね。

 ……こうなると、大人しく払うしかないですね。しかし、せめて一矢報いたいです。

 そんな事を考えていると、私の頭の中に一つの案が浮かびました。使えるかどうか分かりませんが、一応父上に報告しておきましょう。



−−−− SIDE アズロック −−−−

 あれからすぐに出発して、ようやく王都に到着する事が出来た。時間的に途中で暗くなるので、騎獣はグリフォンでは無くマンティコアに騎乗した。お陰でいつもより疲れた。護衛もいつもの2人ではないので、王宮等での対応に若干不安が残る。

 しかし不満ばかり言っていられない。ギルバートから借りた道具袋からインビジブルマントを取り出し、夜の王都に侵入する事にした。

「私はヴァリエール公爵に接触する。お前達は朝になったら、騎獣舎に騎獣を預け公爵の別邸に来てくれ」

「「はい」」

 夜遅いこの時間なら、公爵は別邸に居るはずだ。途中でマントを被ると、王都の外壁をフライ《飛行》で飛び越え、難なく公爵の別邸前まで来れた。インビジブルマントの効果に、思わず感嘆の声が漏れそうになる。しかしここからは、マントの力は必要ないだろう。物陰でマントを脱ぎ、道具袋にしまうと門番の前に移動する。

「アズロック・ユーシス・ド・ドリュアスである。夜分に申し訳ないが、公爵に火急の用がある。取り次いでくれ」

「ド ドリュアス侯爵? 侯爵は、領地に
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ