混沌のプライド
第11話
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敵を倒したと判断したのは。シーリスと呼ばれた相手は僕の背後に回っていた人の様ですね。後ろから駆け出して魔剣に手を伸ばします。まあそんなこと許さないんですけどね。
魔剣に伸ばした腕を直前で掴んで止め、驚いて動きが止まった所で掴んでいる腕の骨を握りつぶし、指示を出していた人の方に放り投げる。その勢いで僕を包んでいた炎が飛び散っていく。
「甘過ぎますね。リタイアのアナウンスは流れてもいないのに」
「そんな、無傷だなんて!?」
伊達に各属性無効の魔剣を体内に埋め込んでいませんからね。神父服も対フェニックス用の術式を用意してありますから燃えてませんし。
「さあ、どんどんかかって来て下さい。僕は今の所動く気はありませんから。時間を稼ぐのが目的なのでね」
剣を産み出すことはせずに拳を握る。確かライザー様の眷属には妹のレイヴェル様が居たはずですからね。時間が有れば対フェニックス戦の実験台になってもらいましょう。その後、折角襲いかかり易い様に無手で構えているのにも関わらず膠着状態が続く。そしてゲームが動く。
『リアス・グレモリー様の女王、リタイア』
どうやら副部長が負けた様ですね。
『ギャスパー、どうなっていますか?』
『副部長が油断してフェニックスの涙を使われました。僕には手を出すなって』
『仕方有りません。ギャスパーはそのままライザー様の女王を抑えて下さい。白音さん、そちらは?』
『とりあえず動ける位にはなりました。今、屋上に向かっています』
『兵藤君、部長、聞こえますか?』
二人はどうやら戦闘に意識が傾いていて答えられないみたいですね。
『僕の方はこのまま残りを拘束し続けます。何かあれば連絡を、特に白音さんは部長が勝負を諦めかけたら連絡を下さい。一度だけ部長に手を貸します』
『ありがとうございます、祐斗さん』
「そちらの女王が落とされた様ですね」
「ええ、そのようですね。ギャスパー、ウチの僧侶と共に戦えば負けなかったのにくだらないプライドから負けた様です」
「それは貴方もでしょう。この人数差で勝てると思っているのですか?」
「思っているからこうやって正面に立って時間を稼いでいるんですよ。部長からのオーダーは時間稼ぎですのでね。別に貴女達を撃破する必要がないんですよ。ああ、一つ言い忘れていましたけどこの結界出ようと思えば普通に出れますよ」
その言葉に頭の悪そうな一人が結界から出ようと駆け出し、光力に焼かれて光となって消えていく。
『ライザー・フェニックス様、僧侶1名、リタイア』
「耐えられればね。ちなみに僕は普通に耐えれます」
そう言って刺しておいた魔剣を引き抜いて一度結
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