混沌のプライド
第11話
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安全ですし、素の兵藤君の魔力でも使うことが出来る省エネタイプの物です。その分距離が短いんですがこの学園の端から端なんて距離じゃない限りは通じます。ちなみに1日もすれば消えるインスタント式です。天界側には普通にあるんですけど、冥界側には無かったりします?」
「ええ、少なくとも私は聞いたことが無いわ」
部長が素直に驚いている。ふむ、それなら仕方ないですね。
「じゃあ次に作戦を考えないとね」
えっ?それはもちろん幾つかプランを用意してあって、どれが一番良いかを確認するんですよね。
「まずは兵士の対処が先決かしら?8人全員が女王にプロモーションしたら厄介よ」
まあそうですね。それは基本でしょう。予め用意しておいた学園の地図を広げて、そこにペンで予想される侵攻ルートと主戦場になると思われる場所に矢印や印を付ける。
「とりあえずこれが予想される敵の侵攻ルートです。おそらくは向こうもルートの決定や戦力の振り分けを考えているでしょうから今の内に赤く塗った部分に罠を仕掛けておいた方が良いでしょう」
地図には旧校舎周辺の森と旧校舎と新校舎を直接繋ぐ道が赤く塗ってある。
「そうね。それが良いわね。白音とギャスパーは周囲の森を、祐斗は新校舎への道に罠を仕掛けて来て。朱乃は念のために旧校舎全体に三重の結界を張ってちょうだい」
「「「「分かりました」」」」
今の指示には全く問題ありませんね。割り振りも最善です。
さて、とりあえずエクソシスト式と天使式の罠を仕掛けておきますか。あと、地味に効く聖歌を録音した物も流しておきましょう。我慢すればなんとか通れる位に微弱な物ですが、注意力が散漫になって罠の方に引っかかってくれるでしょう。最後に古典的な二重の落とし穴を掘っておきましょう。明らかに地面が掘り返された後がある落とし穴と、その奥に巧妙に隠された落とし穴を仕掛けると言う物ですが、これが意外と効率がいいんですよね。穴の底には聖書と十字架を放り込んでおきましょう。
とりあえずはこんな所でしょう。部室に戻ると既に他の皆は揃っていて、部長の作戦を決めていたようだ。まずは主戦場になると思われる体育館とグラウンドの二カ所に戦力を分散。体育館に何人かを誘き寄せてから副部長が体育館を爆破して纏めて撃破する予定だ。
その間、もう片方の主戦場であるグラウンドでは時間稼ぎを行う。オーソドックスではあるがこの作戦には大きな問題点がある。その作戦が有効なのは数が最低でも同じ時でなければ各個撃破される可能性が高いということだ。体内に仕込んである探知系の魔剣に魔力を流して敵の位置を確認する。生徒会室に1、体育館に4、フィールドの上空ギリギリに1、残りがグラウンドか。
「体育館にはイッセーと白音が、グラウンドには祐
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