混沌のプライド
第11話
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え。元々、僕が悪魔の保護下に入る為に交わした契約は年間2万本の魔剣を納めることだけですから。いざとなれば悪魔と敵対しても構いませんしね。それだけの力は既に手にしました。面倒なのでそんなことはしたくありませんが」
纏まっている所に神獣弾を撃ち込んだりするならともかく、領地を一つ一つ潰していくのは効率が悪いですし、魔王様達を狙うのも何処か違いますからね。
「まあ気楽に戦えば良いですよ。もしもの保険をサーゼクス様は用意しているみたいですし」
グレイフィア様に貰った資料の一番最後には花嫁泥棒に来ても問題無い様に手配もしていると書かれていましたからね。僕はそんなことするつもりはありませんが、兵藤君には必要でしょうしね。
「保険ですか?」
「ええ、保険です。それを活かせるかどうかは分かりませんけどね。その鍵は全て兵藤君が握っています」
「イッセー先輩が?」
「その時になれば分かりますよ」
「祐斗さん、楽しそうですね」
「ええ、とてもね」
楽しみですよ。実に楽しみです。兵藤君がどんな行動を取るのか、本当に楽しみです。
レーティングゲーム開始10分前、僕達は部室に揃って最後の準備を整えていた。僕以外の皆は学校の制服で僕だけがエクソシスト時代の服装だ。この時点でリアス部長の評価はマイナスだ。僕のこの服は見た目は普通の神父服を改造しただけに見えるが、裏地にはびっしりと聖なる守りの術式が敷き詰められている鎧なのだ。
白音さん達の服にも家を出る前に簡易的な旧き印を刻んでおいたのである程度の防御力を発揮してくれるだろう。こういう道具を用意するのはルールには抵触しないので戦力差を詰める為には用意するべきだ。
今回のレーティングゲームでは一番シンプルなルールが用いられている。禁止されているのは試合中の自分たちの転移行為のみ。外部に用意してある道具を転送したりするのはOKで、肉体と魔力を回復させるフェニックスの涙と呼ばれ道具は2個まで、あとは王が破れれば負けと言うシンプルな物だ。
だが、部長は特に道具を用意した様子は無い。僕はこの神父服に魔力回復用の薬と符を大量に用意して来ている。他にも使えそうな物はお金に糸目をつけずに用意してある。白音さんも傷を癒す薬を、ギャスパーはニンニク対策のマスクをそれぞれ用意している。対して部長達は何も用意していない。兵藤君は僕が以前渡した魔力を蓄えておける魔剣を持っている。まあそれ以外は用意出来ないから仕方ないだろう。
ちなみにルゥは今回戦わせるつもりは無いので家で寝ています。ヴァレリーさんも家にいるので何かあっても問題無いでしょう。
「皆様、間もなくゲームの開始時刻です。準備はよろしいでしょうか?」
部室にグレイフィア様が転移で現
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