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魔王の友を持つ魔王
§??? 元旦。黎斗宅にて。
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一だったのかわからない。

「ま、いっか」

 こっちにはかかって来なかった火の粉だし、正直どうでもよいか。そんなことを厨房で談笑しているうちに、復活した人外達が騒ぎ出す。はたして酒は、足りるだろうか。

「とりあえず作るか」

「マスター、ソーマやネクタル、とってきましょうか?」

「お義兄さま、私も神酒とやらを」

「お願い」

 エルは黎斗の影へもぐり、倉庫へ酒を探しに行って。教主は転移し酒をとって戻ってくる。

「……れーとさん。奮発しすぎ」

 やりすぎだろうと恵那が諌めるも。

「まぁ新年だし、良いかな、と」

 黎斗がなぁなぁですませてしまう。

「さて、今年も一年頑張りますかね」

「そだね」

 恵那も頷き、賑やかな部屋を見る。罰ゲームでお姫様だっこをしているアレクとされてる護堂を見つつ。

「あけましておめでとうございます。今年も、よろー」

 ボソッ、と呟いた。多分人外の輩にはこれで伝わっているだろう。


 そんな、元旦の話。
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